となりの山劇シリーズ |
アダルト伝言ダイヤルって何?
今まで一度も利用した経験は無いが、確かNTTにもこのようなサービスがあったような気がする。使い方は確かこうだ。まず、伝言センターに電話して自分の伝言を録音しておき、伝言を聞く人は伝言の番号をプッシュするとその伝言を取りだす事が出来る。というもの。でも、どちらにしても使用した経験が無いからこれ以上詳しくは説明できないが。
またまたある日の仕事中に例の友人から電話が入り、その夜に打ち合わせと称して飲みに行くことになった。
「今度はコレで頼みたいんだけど。」
友人は2つ折り状で、名刺の半分くらいの包みを出して言った。
「何コレ?」
「伝言ダイヤルって言うんだけど、知ってる?」
「聞いた事はあるけど、・・・知らん。」
「実は俺も良くは知らないんだけど。」
「それで、どーやって使うわけ?」
「う~む。」
どうも使い方がよく解らない。それならその場で一度試してみようという事で実際にその紙片に記載されている電話番号に電話してみる。
「いや~ん。ア~ン。アン、アン、アン、・・・」
いきなり怪しい声が流れてきてむっちゃ驚いたが、そのイントロが終わるとやっと「秘密伝言クラブへようこそ・・・」という音声が流れてきて、会員番号とパスワードの入力を要求してくる。
「既に会員番号をお持ちの方は番号と#を押して下さい。」
「え~っと、これが会員番号なんだな?・・ピポパ。」
「パスワードの後に#を押して下さい。」
「それでこれがパスワードと・・・ピポパ。」
「貴方の残りポイントは・・・」
実際にこんな手順でこのサービスを利用する事が出来る。友人が持ってきたのはいわゆる「アダルト伝言ダイヤル」ってやつで、当然ながらNTTとは何ら関係が無いのである。言ってみりゃトーゼンと言えばトーゼンで、こんな仕組みをアダルトに転用したのが今回の「アダルト伝言ダイヤル」ってやつなんだね。
「それで、これの料金ってどうなってるんだ。」
「とりあえずこれは試供品って事で、20度数1000円分って事になってるみたい。
「んで、これの販売用を何処で売ってるワケ?」
「ほら、ここに載ってるビデオ屋一覧。ここで売ってる。」
「は、は~ん。ウチの近所にもあるけど、このビデオ屋ってかなりアヤシイ
ビデオ屋だよ。ふ~ん、そうなんだ。こーゆーのも売ってんだ。」
実際そのカードはキャンペーン用としてそういったアヤシイビデオ屋で配付されたもので、雑誌に広告が載るとかなり早い反応があるという人気商品だという。ホントかしらん。
「それでさ、いつもは仕組みの方の割合が半分以上あったけどさ、
次回はやり取りの方をさ、それでHな部分をもっと増やして欲しいんだ。」
「何だよ、素人体験記じゃなかったんかよ。」
「う~ん、でもやっぱそういうのが欲しいらしいんだ。」
「わかった、わかった。」
「うんとHなやつを頼むよ。」
それだけ伝えると、その試供品3枚を差し出して、これで仕事の打ち合わせは終了。それ以降は普段の会話に戻ったのであった。
さて、それから後日。早めに仕事をケリつけてから地下鉄で隣の駅へ行き、駅前のボックス電話を探し、センターの番号を押したのであった。
サービスの内容は主に2つ。女性からの伝言を聞いて、気に入ったその女性に伝言を返すというサービス。そしてもう一つは自分のメッセージを録音して、その録音に対して女性が伝言を入れてくれるというサービス。
いずれにしても、メッセージのやり取りは伝言のみであり、直接相手と話をするワケではないのである。ところで、この伝言のシステムが、正直言って最初はよくわからなかった。どうやって特定の女性と伝言のやり取りが出来るのだろうか。NTTの伝言ダイヤルの仕組みを全く理解していない者にとっては、てんでチンプンカンプンなのであった。
手探りながらイロイロやっているうちに解ってきたのは、何やら専用BOXというのが個別に作成され、新規メッセージは全てそのBOX内に収められる。それで、そのBOXには全てパスワードが振られていて、そのパスワードを持っている人のみアクセス出来る、というもの。わかった?わっかんねーだろーなー。ダバダ。
ともかく、考えるより慣れろってなもんで、最初の試供カード1枚目は「聞き」に徹する事にした。果たしてどんな伝言が仕組まれているのか。・・・と、いうところでまた次回。
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