サンタのつぶやきシリーズ |
いよいよレコードを鳴らす時がやって来た
前回までのおさらいです。ある日突然レコードを聞きたくなり、今から約25年前に倉庫奥へ封印したプレイヤーとレコードを無事発掘した。しかしプレイヤーは完全動作するものの結局使い物にならないことが判明。悩んだ末に新プレイヤーの購入を決意。様々な機種検討した結果DENONのDP-200USBをチョイス。ヨドバシカメラネット店に発注したのでした。
さて、最近の通販は恐ろしいことにネット注文したらその翌日には届いてしまうのです。受け取った最初に感じたことはやったら軽いこと。この段階で失敗感がこみ上げてきます。気を取り直して開封してみると、箱の中には銀色に輝く可愛いプレイヤーが収まっていました。昔で言うところの「ミニコン」サイズでしょうか。
めいっぱいチャッチイ感じが漂っている
このプレイヤーは、箱から出したら一つだけ、ターンテーブルのベルトをセットする作業があります。作業は特に難しいことはありません。落ち着いて説明書通りに所定の場所へ引っ掛けてやればオッケ。次に出力モードを確認します。当機種はイコライザが内蔵されている関係上、イコライザをオン/オフする切り替えスイッチがターンテーブルの下にあります。通常はオンにしておき、必要に応じてオフにすればよいかと。
遠くから見る限り見掛けは悪くないのだが、近くで見ると安っぽさがわかる。
ローラーにベルトを引っ掛ける作業があるが、簡単に出来る。
イコライザーのオン/オフはこのスイッチで行う。
ここで改めて廃棄予定のプレイヤーと並べ眺めてみると製品としての差は歴然、新入り君の見た目はまるでオモチャです。質感、基本性能、動作等々どの部分をとっても勝る箇所は無く、完璧に負けています。これで本当に音が鳴るのでしょうか。ターンテーブルはゴムベルトを掛けてあるせいなのか、停止状態ではクルクル回りません。カートリッジショル及びカートリッジ自体は固定式。別メーカーの製品に変更することは不可能。交換針は別売りだと思いますが、いつでも手に入るのでしょうか。アームには針圧を変更するウェイトも無ければダイヤルもありません。旧機種は回転軸に直接モーターが組み込まれたダイレクトドライブなので回転数が狂うことはありませんが、新入り君はベルトドライブなのに回転数の微調整を行うストロボパターンもダイヤルもありません。一番肝心な回転数は正しいのでしょうか。
頼りないアーム。カートリッジは固定らしい。
対して今迄愛用してきた旧機種。仕上がりがまるで違う。
一通り眺めて後、実際に動かしてみます。緊張の一瞬ですね。裸のターンテーブルにゴムマットをセットし、ピンコードをサラウンドの外部入力に接続して電源を入れ、レコードをセットすれば準備オッケ。スタートボタンを押すと本体内部から「ガタン、ガタン」とメカニカルな音がすると同時にアームが持ち上がり、レコードの外周無音部分に正確に針を落としてくれました。メカニカルな動作があまりにもぎこちなく、針を落とす速度が案外早いので大丈夫かなと思いましたが、きちんと音が鳴ったのを聞いてようやく安心しました。心の中でガッツ状態です。チープな見た目にかかわらず、きちんとした仕事をしてくれます。昔のミニコンポはきっとこのような感じだったのでしょうね。レコードが終わった後のオートリターンも完璧です。機能としては過不足ありません。
USB録音はまるでカセットテープの録音みたいな感覚
一通り動作確認した後、最終目的であるUSB録音してみたいと思います。まずUSBメモリを探します。引き出し奥から8ギガのメモリが見つかったのでこれを使用します。念の為にPCでフォーマットしておきます。この際の注意ですが、FATでフォーマットする必要があります。NTFSでは認識してくれないようです。
録音の手順は以下のとおり。まずプレイヤー前面のコネクタにUSBメモリをセットます。メモリのアクセスランプの点滅が終了したことを確認し、録音ボタンを押してからスタートボタンを押すのです。そして片面が終了し、アームが戻って来てから再度録音ボタンを押して終了します。基本操作は以上ですが、操作がすっごくアナログチックなんですよね。まるでカセットテープにダビングしているかのようです。カセットの時は針が落ちてから後に録音スタートしていましたが、USBの反応がややレスポンスが遅いようなので余裕を持って録音開始した方がいいみたいです。せめて録音モードの際は、スタートボタンを押すと自動で録音がオンになり、アームが戻ったら自動でオフにしてくれるくらいの芸があっても良さそうなもの。メーカーの怠慢ですよね。最近はレコードを裏返す間も録音状態のままにしておきます。どうせ後で編集する際にカットするので問題ありません。メモリを抜く際は念の為電源を切ってからの方がいいですね。
左から電源ボタン、USB差込口、録音/停止ボタン。
スタートボタンとストップボタンのみ。
せめてリフトアップ/ダウンボタンがあると更に使いやすいのだが。
添付の編集ソフトは馬鹿ですか?
本機には専用編集ソフトCDが添付されています。この編集ソフトを事前にPCにインストールしておきます。録音済みのUSBを差し込むと、そのメモリを認識するようです。あとは操作手順に従って元のMP3ファイルを認識させて分割編集作業に入るわけです。説明では自動認識に任せておけば曲間を認識して分割し、曲のライブラリに照らし合わせて曲名が入るとあります。しかし、完璧に出来たことは一度もありません。とにかく勝手な箇所で分割されるし曲名は出てこないしで散々。なので現在では「自動」ではなく「手動」しか使いません。手動の場合は波形を見ながら分割箇所を指定していきます。慣れればこちらのほうが早いし正確に出来ます。自動曲名認識で歯抜けになった曲名等のタグを編集しようと思っても操作がめっちゃ不便で腹が立つばかりです。いっそ自動認識をオフにしたいのですが、説明書が輪をかけて解読しづらいのでいまだ判明していません。
添付されたソフトを一言で言うと、iTuneの出来損ないでしょうか。ネットのどこかに転がっていたフリー版をDENON用にローカライズした。そんな印象です。このソフトで今後ずっとアルバムとか曲を管理するなら覚悟を決めて使用するしかありません。しかし、iTuneに移籍したい場合はせっかく入力したアルバム名や曲名等のタグ付は一切無効になってしまいます。その場合は無理してデータ入力する必要ありません。添付ソフトは純粋にMP3を曲で分割するだけに留めておく使い方がベストかと思います。データを一旦iTuneに収納させてから改めてアルバム名や曲名等を入力する方が使いやすい上に効率的です。テキスト情報はネットで探せば出てくるのでさっさとコピペしてしまいます。
今のところUSBメモリ1個で作業してる関係上、効率が良くありません。しかし例えば最初に複数枚数の録音だけ済ませておいて一気に編集するとか、メモリを複数用意して録音と編集を同時進行するとか。工夫すれば比較的効率的に進むのではないでしょうか。
総評的には必要にして充分
実際の話、新旧のプレイヤーを眺めると、車で例えるならクラウンとアルトの様な感じです。車の絶対性能や乗り心地は天地の違いがあるでしょう。しかし、目的地まで移動する作業を考えると、どちらの車でも機能的に必要にして充分です。ただし、アルトには物欲がわかない。そんな感じです。
そしてドナドナ
新しいプレイヤーが使えることがわかりました。機能的にも問題ありません。ということで、長らく眠っていた愛用のプレイヤーはここにて手放すことにします。残念ながら廃棄ですね。いつもの業者に連絡し、無事に無償で引き取られていきました。もしかするとどこかで再生されるかも。
今回は思いつきでレコードを復活させてしまいましたが、レコードってやっぱり良いです。特にあのジャケットサイズ。紙ジャケから慎重にレコードを取り出してターンテーブルに乗せ、ホコリをそっと拭き取ってスタートボタンを押す。そんな音楽を大切に扱う儀式がいいなーって思えるのです。レコード盤が回転してるのを見ていると気分が落ち着きます。現在のCDやMP3データのみの販売では絶対に味わえません。それこそアナログプレイヤーの特権ではないでしょうか。
以前の記事はこちらから
↓
○ ある日突然レコードを聞きたくなった
○ 調べてみると様々なプレイヤーが販売されている
○ DENONフルオートプレーヤー<DP-200USB>を買ってみた←今ここ
この通り、様々なタイプのプレイヤーが発売されています。
価格の参考にしてみてください。
まずはイコライザー内蔵のシンプルタイプ
次にUSB端子が付いて録音に便利なタイプ
今回は検討しなかったけど、こういうオールインワンタイプもある。
できることならこの辺りを使ってみたい。但し、別途要イコライザー注意。
【関連記事】
○ <山劇 No.116 オーディオ最終システムを再現してみた>
○ <山劇 No.063 専門用語続出オーディオ昔話 1>
○ <山劇 No.064 専門用語続出オーディオ昔話 2>
○ <山劇 No.065 専門用語続出オーディオ昔話 3>
○ <山劇 No.066 専門用語続出オーディオ昔話 4>
○ <山劇 No.067 専門用語続出オーディオ昔話 5>
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