となりの山劇シリーズ |
最初からムリだと言ってるのに
ここは元々画材店というやつで、プロ用の画材を生業としているのだが、時代の波ってやつで、MACにも力を入れてきたのです。主に出力関係がここの得意分野ですが、機材の販売も行っていまして、年に数回「特売セール」と称してチラシを持ってくるのです。でも悲しいかな量販店ではないので、それでも価格的に魅力がない。そんなことはわかりきっているので、あえて見積り依頼しないのだが、新型MACの導入を計画していたある日のこと。某画材店の営業が嗅ぎ付けて・・・・・
「新型の購入を検討してるんですってねぇ」
「どこで聞いたの?」
「ウチでも見積りを出させて下さい。」
「そんな事言うけど、出すまでもないんじゃない?。」
「今度はがんばりますから。」
「そこまで言うなら出してみてよ。」
こうして出してもらった見積りは、やはり予想通り高かった。
「やっぱり高いじゃあない。」
「がんばったつもりですが。・・・やはりダメですか?」
「じゃあね、ここに同業他社の見積書があるからさ、これと同じにしてくれるならそっちで買うよ、どお?」
「わかりました。検討してきます。」
こう言ってから数日後。
「この価格ではムリだそうです。」
「だから最初から、出すまでもないよって言ったじゃあない。」
見積りになるいつもとこんな話になるので、最近は、大須へ現金を握り締めて買いに行くのです。
「現金で払うから安くして!」
「安く出来ないなら何かオマケつけて!」
これが一番効く様です。
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