となりの山劇シリーズ |
いったい何処の誰が正当化したのでしょうか
交通機関、特に鉄道関係の駅にあるエスカエーターを利用する際、どういう訳だか、「歩かない」人は「急いで歩く」人のために左側をあけるのがマナーだという様な風潮があるね。最初は海外の地下鉄なんかがそうなっていて、誰かが日本に紹介したのがきっかけで広がったと思うのだが、あれって本当にマナーなんだろうか。
というのも、先日のことだが、ワシは2人の息子を連れて電車で出掛けたのだった。駅にはエスカレーターが設置されていて、利用する際にワシが真ん中に、二人の幼児を両側に配置して、しっかりと手を繋いで乗っていたところ、うしろから「どけ」という声がした。振り返ると若いサラリーマン風の男だった。ワシは一瞬「コノヤロウ」とも思ったが、こんな所で意地をはっていざこざを起こしてもつまらんと思ったから、息子を隅に寄せてその男を通してやった。するとね、それに続いて他の人もドドっと幼い幼児の脇を擦り抜けて行くんだな。これってね、幼児にはすごく危ないんだよ。その時は息子が二人いたからなおさらだけど、手を繋いで乗る場合はどうしても横になるじゃあない。それを「どけ」と言う神経もたいしたものだが、その後ろの人も当然の様にすり抜けて行くのもかなわんなと思った。中には若い女性や、中年の男性もいたのに、だれ一人として申し訳なさそうに通る人は居なかった。
5年程前の事だが、あるエスカレーター関係のサービスの人から「エスカレーターは、歩く様には出来ていない」という話を聞いたことがある。つまり、あれだけの人が踏み台昇降運動のごとく一斉に歩くとその震動でエスカレーターが壊れる、もしくは寿命が縮まると言うのだな。今のところそのサービスマンが心配するほどヤワではないらしく、何も起きていないけど、事故が起こってからでは遅いんだろうね。
※これは今から25年ほど前の文章です。当時、右空けとか左空けとか流行りだした時期であり、声を大にして反対を唱えたら大炎上したんですね。結局は頑として一歩も引かず鎮静するまで一貫して反対を通し、現在もその姿勢は変わりません。おそらく今後も平行線のままだと思うので、いっそ一人乗りエスカレータを複数設置するなど根本対策が必要じゃないですかね。
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