となりの山劇シリーズ |
岐阜の誰も知らないような林道を走ってみる
自分が住んでるところははっきり言って田舎です。ヒマをみつけては近くの山の林道を探検に行きます。その中で見つけたおすすめのスポットを紹介してみましょう。
■国見岳林道とその周辺
場所は伊吹山のちょうど真北で、そこに国見岳スキー場があります。そのスキー場から、国見峠を越えて、滋賀県の方に抜ける林道が「国見岳林道」。
国見岳林道は、峠から滋賀県側の町道に合流するまでがダートでした。ダート距離は96年6月現在、全長8キロ程かと記憶していますが、通った時には舗装の準備をしていましたので、順次舗装されるかもしれません。
国見岳林道の見どころは、国見峠から見る伊吹山です。スキー場から上がると林道正面にどーんと伊吹山が見えて、最高にきれいです。
入り方は、スキー場側からの方が分かりやすいですが、峠から先は全て下りになります。この道はほとんど1本道で迷うことはないと思いますが、ツーリングマップやアトラスには掲載されておりませんので注意が必要です。
■水鳥横倉林道とその周辺
場所は淡墨桜で有名な樽見から3キロほど南に入口があります。入口から3キロ程はしっかりとした舗装道ですが、そこから先の道はいきなりダートに変わり、昇り坂も急勾配できつくなり、その上り坂はそのまま峠まで続いています。通ったのは95年11月ですが、林道の拡張工事をしていましたので、完全舗装される日も近いと思われます。
峠から先は横倉に抜けるまで全線舗装されています。もっと早く来る事が出来たら全線ダートだったかもしれません。とても悔やまれます。
その峠から下る途中から「岐礼谷」に入り、樽見鉄道沿いの岐礼に抜ける岐礼林道がありますが、この道はツーリングマップにはのっていませんし、標識も何もありません。
しかしながら、途中舗装とダートが交互に現れるような、ますまさに誰も走らないエリアであります。走っていると、枝道を何本か発見しますが、その先は何処に繋がっているのか、全くの不明です。まだまだ探検の余地があるといえるでしょう。
■ホハレ峠とその周辺
場所は岐阜市と木之本を結ぶ国道303号線の県境、八草峠と板内村の中間辺りに入口があります。この林道もツーリングマップにも載っているので探すのは簡単だと思います。入ってからしばらくするとダートが始まり、ずーっとダートですが、枝道が多くて標識も目印も何も無いので現在地が全然確認できません。
うかつに走っていると道に迷いそうで、しかも時期によっては道が草に覆われて本当に進んで良いのか分からない所ですが、ほとんど他の誰も走っていないだろうという事は保障します。(なんのこっちゃ)
■池田山とその周辺
場所は伊吹山から東に10キロほどの位置に池田山があります。この山の山頂まで舗装林道があるのですが、不思議なことにどの地図を見ても載っておりません。この林道は金華山ドライブコースよりも標高が遥に高く、夜景が抜群に綺麗なので、地元ではデートのドライブコースとして特に有名です。
この林道も数年前までは全線ダートでしたが、今では頂上の駐車場まで綺麗に舗装されています。入口はちょっとわかりにくいかもしれませんが、ツーリングマップの「梅谷越」という道の中央付近から出ている薄い実線がそうです。
頂上付近からは何本か枝道があり(全部ダート)、その中の一本が池田山北側の「瑞岩寺」まで抜けています。しかし、この道は急な上に雨水の侵食が激しいので走行には十分な注意が必要です。特に下りはブレーキをかけっぱなし状態です。
ダートの急坂以上に要注意が、池田山名物「ウシ」です。何故か山の中に放し飼いにされています。初めてここを通った際、いきなり牛の集団が林道を占拠していてたいへん驚きました。(この牛と目が合ってしまって冷汗をかいた)
■冠山林道
場所は、揖斐川のずーっと上流で、横山ダム(岐阜の走り屋はここを走っている)から国道417号線をさらに北、岐阜県と福井県をまたがる所にこの林道はあります。
途中、ダムで有名な徳山村がありますが、すでに廃村状態です。ここで、最近、ダムの工事を再開したといううわさを聞きましたので、通れるかというのが少し心配ですが、通れるならばオンロードでも難無く通過可能です。頂上付近は標高約1000メートルはあり、ほとんど登山という雰囲気になります。天気さえよければかなりの遠景が望めます。
峠付近の道路状態は、落石は多少ありますがダートはありません。峠にはちょっとした休憩所があり、石碑が立っています。他に何も無いのにかかわらず結構人がいます。この林道を福井県の方に抜けると鯖江市、又は大野市に抜ける事ができます。
■温見峠
場所は、位置的には先の冠山林道の真東。といっても直接行けるわけではありません。冠山峠から北は大野市、南は根尾まで迂回しなければなりません。私は大野市へ行った帰りに利用しています。
この峠、数年前までは峠付近にダートが残っていましたが、現在は完全舗装されています。が、全体的に峠から岐阜県側の道路状態は良いとはいえません。(本当に国道か~?)
温見峠の見どころは、峠から北側にある高原状態の一帯でしょう。人の手は全く入らずというようなのどかな場所があります。それに比べると岐阜県側は、森が深くまさに秘境っという感じです。
雨の降った後に通ると、道路の上に「川」が流れてる場所が何箇所かあります。フツーは小さな橋でも作るんだろうけど、ここはそのまま道の上に水を流しています。車だったら別に問題は無いだろうけど、バイクだと少々困ります。
■夜叉ケ池
場所は、以前ホハレ峠を紹介した場所とほぼ同じ。国道303号線の八草峠の東側に入り口があります。
ホハレ峠へは右の道ですが、夜叉ケ池は左へ進みます。途中、板内バイクランドがあり、そこでよく練習をしているのを見かけます。小さな川沿いの深い溪谷を通り、道はくねくねとしていて見通しが極めて悪く、しかも狭いので、結果ゆっくりとしたスピードで走ることになりますが、それはそれで気持の良いものです。
道路は完全舗装されていて、夜叉ケ池への登山ベースの駐車場まで続いています。この駐車場は、シーズンになると登山の人達でいっぱいになってしまいますので、バイクは多少肩身がせまいかもしれませんね。
■小島山林道
大垣を出発して、国道417号線を北上し、揖斐川を渡らずに直前の細い小道を左に曲がり、揖斐川添いのまるで遊歩道のような道を走り抜け、少し走ったところに林道の入り口があります。
上り口からしばらくは深い森の中を走り抜け、すると道はいつのまにかダートになります。空気がよいのか、林道に入る前の暑さがうそのように涼しくなってきました。
森の中では全く見通しがききませんが、しばらく走り高度が上がるにつれて、林道が斜面にはり付くようになってくると雰囲気は一変して展望がよくなります。
その時点ですでに岐阜の金華山の高度を越えているので、はるか眼下には揖斐峡が見下ろすことができます。
途中、若干のガレ場が残っていますが、山頂付近に到達すると道はフラットになっていて、山頂を取り巻くように林道があります。この林道も何故かたいていの地図にはのってないのであります。
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