となりの山劇シリーズ |
用事だと言い訳してツーリングに出かけた話
ある日の事、いきなりフリーの身(カミさんと子供が知り合いの家へ遊びに行った)になったものだから、しめたとばかりに急遽ツーリングに出掛ける事になり、とりあえずの目的地を舞鶴とした。というのも、あるジジョーから、自宅から舞鶴フェリー埠頭迄の時間を計っておきたかったからだ。
朝5時半に起きて、そそくさと準備を始める。とは言っても特に用意するものは無い。適当にウエストバッグに入れておしまい。今回は新版のツーリングマップル(中部)を持っていく事にする。以前にも別の会議室で何回か書いたことがあるが、そのままではウエストバッグには入らないが、少し危ないけどファスナーを開けたままにして、折り返しのカバーで押さえ付ける事にする。天気の方は大丈夫そうなので雨具は持って行かない。
なんだかんだで6時を少し過ぎた頃に自宅を出発。いつも車で埋まっている国道21号線もこの時間は車が少ない。とりあえず目指すは敦賀だが、これは高速を使うことにする。フツーは敦賀ごときに高速は使わないのだけど、今回は特別。
21号線から長良川の堤防に移り、20分程で岐阜羽島インターに到着。そのまま高速に乗り、時間計測の為に一旦養老PAに寄る、6時35分。たまたまなのかもしれないけど、高速もすいていて、そのせいかかなり早く着いた。そこから敦賀まではトイレで一回休憩したでけで殆どノンストップ。とは言ってもワシのTWは80キロが限界。それ以上は危ないので出せれない。敦賀インターには7時40分に着いた。
それからは国道27号線をひた走る。何度この道を走っても思うのだが、国道27号線は、思ったよりも景色がよくない。地図によると海岸線を走るように見えるが、海岸線よりもずっと内陸部を走り、夏のシーズンになるとかなり渋滞する。できたら避けたい道だと思う。途中何事も起こらず、舞鶴市に入ったので埠頭の位置を確認しようと思って地図を出してみたところ、な、なーんと新版の地図には舞鶴が載っていないではないの。確か旧版には載っていたはずだけど、ありゃま。
仕方ないので、市街地に入ったところで適当に目星をつけて海岸の方へ出てみると、あっけなくフェリー埠頭を発見。フェリー埠頭到着時間は9時10分。なるほど、あと1時間20分の余裕があるのだな、と、訳の分からない独り言をつぶやく。そこで建物をバックにTWの写真を撮ろうといつものカメラを取り出していざ撮ろうとしたがシャッターが下りない。「あれ?」と思ってカメラをよく見ると、フィルムがはいっていない。シマッタ、いつも撮影済フィルムを出すと同時に新しいフィルムを入れるのに、そーいえば在庫が無かったんだ。結局フィルムを買うのもおっくうだったので、今日一日撮影は無し。
さーて、とりあえず用は済んだので、何処を回ろうかなーと思いながら国道27号線を15分程戻ったところの反対側車線でなにやらバイクが側溝にはまってしまっていた。そのまま一旦通過してからUターンして声をかけてみると、詳しくは分からないが、本人は「油断した」と言っていた。イネムリかもしれない。その運転手は擦り傷はしているものの、歩いているので骨折は無いようだ。現場には車(事故を見て止まった?)のおじさんが居て、どうしようかと話をしていた所らしい。男が3人になったので、バイクをなんとか引き上げて車体を点検すると、左右のクランクカバー?が見事に削れていて、そこからオイルが漏れているので走行は出来ない。その外の車体には影響が無いように見える。たまたま現場から100メートル程の所に以前バイトしていた店があって、そこでひとまず車体を預けますと本人が言うからその通りにし、あとはバイク屋に連絡と、怪我の手当てだが、車のおじさんが「あとはやるよ」と言うので、心配はしつつも任せる事にして、再び出発した。
とんだハプニングの後、再び出発したワシは27号線を敦賀方面にひたすら走っていた。すると、メットのシールドにポツリ。なんと雨が降り出した。空はそれほど暗くはないので、一時的な雨だとは思うけど、このままだとずぶ濡れになりかねないので、近くにあったドライブインに入って、遅めの朝食と、ルート検討休憩にした。結局雨はあまり強くはならず、30分もしないうちに止み、青空が見えてきた。
帰り道は国道27号線から303号線に入り、木之本へ抜ける事にした。地図を見るとこちらのルートが近そうな気がするので、念のために時間みておこうと考えたからだ。
結局、この国道303号線ルートは思ったよりも山道で、大型トレーラーが多いのでスピードは上がらず、しかも一部細い町の中を通り、距離の割には時間がかかりそうだ。もしかすると敦賀―舞鶴の方が早いかもしれない。でも、木之本―敦賀の時間を考えると、木之本―舞鶴の方が早いのではないか。高速代も節約できるし。てなことで、木之本から行こうと、またまた意味不明な独り言をつぶやくのであった。
木之本からはなんとなく国道8号線伝いに走り、途中で琵琶湖湖畔道路に入った。そこから彦根まで走ったわずかな区間の事をタイトルに持ってくるのは少し気が引けたが、気にしないでいよう。
そこで再びルート検討。今日はとにかく用事が済んでいるので、あとは何も考えていなかった。なんとなく地図を見ていると、ここから、この会議室によく話題が上る「石榑峠」が近そうだとわかった。石榑峠を越えると員弁町に出るから、そこからいきなり南濃町に出ればあとは揖斐川か長良川堤防を走れば自動的にウチに到着するとふんだワシは、湖岸から彦根インター方向に進み、国道365号線の途中から県道34号線に入り、そのまま国道421号線に入ろうというプランをたてた。ところが、この辺りの道はややっこしくってねー、何度も地図を見直しても間違えたりして、かなり時間のロスをしたと思う。それにしても、新版の地図はめくりにくいし、やっぱりあの「おすすめルート表示」の色が邪魔だね。いざ使ってみてつくづく思った。
でもね、県道34号線はええよ。あんなローカルで味のある道は好きだな。どうせスピードが出せないのだから、ゆっくりトコトコ走るのがいい。国道421号線に入るといよいよ深い森の中に入るけれど、やたら車が多い。というのも、ここらは川がきれいで、バーベキューをやるのに絶好のロケーションだし、キャンプ場も多い。そんな中をひたすら走り、急な上り坂を上ると急に視界が開けたが、まだ峠ではない。峠はもう少し先にあって、鉄塔が立っている、これが噂の鉄塔なんだな。ここから先は下りだが、けっこう急だね。しかも所によっては砂地のトラップがあったりして気が抜けないが、下界の平野が綺麗だった。このルートは三重県側から攻めるよりも滋賀県側から攻める方が景色がいいかもしれないな。それと、この峠を越える際、かなり多数のバイクとすれ違ったんだけど、あの中にFBIKEのユーザがいたりするのかな?
峠を下りて、予定通り北勢町の二之瀬を目指すが、通る予定の県道25号線が通行止め。でもなんとか峠までは行けるから、以前通った事のある南谷林道で向こう側に行く事にした。確か以前に通った時は細いけど走りやすかったという記憶があったが、今はガレガレで、慣れていないと走るのは危険だと思う。
なんとか山を越えたので、そのまま揖斐川の堤防に入り、ウチまで直行したのでした。夕がたの4時半だった。なーんか今回は疲れたよー。最後の林道が決定打になったね。距離は測定していなかったから分からないが、400キロ位走ったと思う。
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