2015年03月20日

となりの山劇 No.104 シャボンの達人

となりの山劇シリーズ


たまには親子教室に顔を出してみる


 確か何年か以前。山劇が始まる以前の話に『木工の達人』という話があったような気がする。あれは要するに幼稚園で行なわれる日曜親子教室の話であった。

 あの時は長男が幼稚園だった時のことで、いくつかあるコースの中から木工を選んだと思う。それで今回は次男が幼稚園に入ったので、再び日曜親子教室がやって来たのであ~る。

 思えばね~、次男はかわいそうでね~。長男の時には入園式卒園式運動会等各種イベント時には必ず参加してたものだが、次男になった途端に縁が遠くなって、カミさんもギリギリになってから教えてくれるものだから余計に参加できなくて、結果殆ど見てやれないでここまで来てしまったんだな。

 それは写真に一番よく表れていて、次男の写真は長男と比較すると格段に少ない。もう比較のしようがない位に少ない。だからね~。今回の親子教室は是非参加してやろうとおもっていたワケ。タダでさえ次男と遊んでいる時間が少ないのだから、こういう所で点数を稼がないことには親のメンツが立たないしね。という事で教室前日に突然参加表明をしてカミさんを驚かし、当日学校が休みの長男はウチで留守番していると言って残ったので、両親そろって次男にくっついて行く事になった。

 さて、幼稚園の集合時間迄あと10分位になったが、まだ出発できない。今頃になって初めて必要なものリストを見たらしく、慌てて道具を揃えているのだ。困ったものだ。それで結局アパートを出たのは集合5分前。幼稚園に着くと既に周辺の田んぼ道には駐車の車が溢れ帰っている。仕方がないから正面玄関で子供とカミさんを降ろして延々駐車可能なスペースを求めて走ると、結構遠くになってしまった。

 さて、幼稚園の教えられた場所に向かうと教室の中庭には親御さん達が待機していて、教室の中を覗くと、子供たちは先生から何やら注意事項を教えてもらっていた。

 ウチの息子は、と探すと、いたいた。一番前に大人しく座っている。アイツ、可笑しいんだよね。以前の保育園でもそうだったけど、園の中ではまるで猫を借りてきたように大人しい。だから、先生なんか大人しい子だと誤解して、何か話があると「この子は口数が少ないし、大人しいですから、もっと元気に動き回れるといいですね」と、真剣に言うのである。

 しかしこれはとんでもない誤解で、ウチの中では上に下にと飛び回るやんちゃ坊だし、何処で覚えてきたのかとんでもない言葉遣いをしたりしておおいに笑わかせてくれる。どうしてウチの中でやっている事を幼稚園で出来ないのだろうね。不思議で仕方がない。親子教室の話だった。子供たちは軽いお話があった後、ばらばらと中庭に出てきて、親と一緒になったらそれぞれ指定された場所へ行く。

 ウチはね、今回は『シャボン玉』に挑戦なんだって。各自用意した石鹸をカッターナイフで削って、それを水で溶かしてシャボン玉液を作る。それがねー、石鹸ってなかなか水に溶けない。それでも少量出来た所で、別に針金で作っておいた型でシャボン玉を作ろうと試みてみるんだけど、ちーっとも出来ない。

 液が薄いのだろうか。こうなりゃ意地で、思いっきり石鹸を削り、水を少量にして濃度を高めたら今度はドロドロの溶液になってきてしまった。それでも相変わらずシャボン玉が出来ない。そのうちに子供が飽きてくるし、どうするのかなーっと思っていたらどうやら液の中に『砂糖』を入れるといいという情報が入ってきた。

 既にドロドロ状態の石鹸から少量を取って新たに液を作り、その中にガムシロップを入れて撹拌すると、これが見事にシャボン玉が出来るようになった。なんともあっけない。

 「何よ、分かっているならもっと早く言ってくれればいいのに。」とカミさんは言っていたが、ただ単にシャボン玉で遊ぶだけなら最初からシャボン玉液を用意すればいいんだから、親子で悩んで作るって所にミソがあったりするんだよね。きっと。

 こうして次男の幼稚園における親子教室は終了した。それにしても暑かった。昨日まで雨が降っていたのが今日になって晴れたものだから、日差しの強いこと。タダでさえ両手が土方焼けをしているのに、その上にまた日焼けとは。見るも無残な状態になるのは目に見えているようだ。

 その肝心の次男はシャボン玉を作るよりも、遊ぶほうがたのしみたいだった。一生懸命に苦労して四苦八苦しているのはどこでも親の方。でも、こういうのも一年に1度。それも次男が幼稚園の今年だけだから、こういうのもいいかな。



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posted by サンタ at 18:17| Comment(0) | 本家山劇/となりの山劇 | 更新情報をチェックする
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