となりの山劇シリーズ |
田舎の生活もいいものだ
今日も相変わらず暑いね。朝っぱらから駅の温度計が30℃になっている。朝からあの表示を見るとガクってくるよね。
そういえば先週の日曜日は月食だった。これはその時間にたまたま銭湯へ行った時に教えて貰って空を見上げると、既に殆ど三日月状態になっていたんだね。実はこういう月食とかいうのをまともに見たのは初めてなのだよ。いつもは大抵翌日の朝刊で『夜空に輝く大月食ショー』とかカラー写真入りで掲載されているのを見て初めて気がつくのだ。今回もたまたま銭湯へ行かなかったら見れなかったんだろうな。
それにしてもたまに入る銭湯っちゅうもんはいいもんだよ。いつも行くのは銭湯とは言っても『スーパー銭湯』の方だけどね。何たって中が広いのがいいじゃない。それでもっていろんな湯があって、温泉巡り程大げさじゃないけど、銭湯内で『湯巡』りが出来るもんね。
最初はスタンダードに『中温湯』から始まって、次は泡風呂で、その次はジェットバスで、その次は電気風呂で、その次は野外風呂で、その次は水風呂と併せてサウナに入る。と、いった感じで次々に制覇していく。家風呂と違って足が伸ばせるのがいいよね。両手を湯船の壁にダラーっと置いて足をダラ~っと延ばす。う~ん極楽。
銭湯へ行くときはいつも家族そろって行くんだけど、子供たちは何時もこちらに来るね。もう小学生だから、風呂で事故を起こす事は無いだろうとは思うけど、これからは他人に迷惑をかけないように監視しなくっちゃいけない。ちよっと目を離すと何をやってくれるかわからない。湯船に飛び込んだり泳いだりするのは日常茶飯事だし、先日は『高温湯』が熱いからと言って一生懸命に風呂桶で水を運んで埋めていた。他のお客さんが入っているのに・・・。
家風呂の時には割とあっさりと出てしまって、カミさんをあきれ返らせるのだが、銭湯では逆。僕の方がずーっと長くて、自慢ではないが、今だかつてカミさんを待たせなかった事は一度も無い。風呂から出ると、つい何か飲み物を飲んでしまうね。せっかく風呂で汗を流して来たのにここで何か飲んでしまうと元に戻ってしまうのだけどね。それに、ただでさえ通常の銭湯よりも料金が高いのに、飲み物を飲んでしまうともっと料金が高くなる。一人にするとどって事無いかもしれんけど、家族4人分を計算すると頭が痛くなるんだよね。
こうして気持ち良く風呂から上がって夜空を見上げると、先程の月食が始まっていたという訳だ。でも、直ぐには終わらない見たいだからそのまま車に乗って自宅へ帰り、暫くしてから様子を見ようとベランダ窓のカーテンを開けたら・・・。
どっひゃ~。窓の網戸の外側に小さな蚊のような虫が推定約1000匹うごめいていた。そういえばここに引越てからムシが多いな~とは思っていた。そりゃね、今度のアパートの周辺は一面の田んぼが広がっているし、近くに川が流れているし、以前よりは環境がナチュラルになったかなと思っていたんだけどね。窓の網戸一面にうごめく1000匹の虫。正直あれには驚いた。月食どころの話ではないよ。
仕方ないから、もう一つの暗くしてある方の部屋のベランダ窓から外へ出て、虫がうごめく真下にそ~っと蚊取り線香を置いてやった。蚊取り線香の威力ってのも大したもので、煙が直接掛かると途端に虫がバタバタとしだして、やがて落ちる。でも、せいぜい煙が届くのは下の方だけで、上の方にまで届かない。ま、仕方無いけど。
あ、そうか。月食の話だっけ。月食は夜中になるにつれてどんどん進行し、11時頃にはすっかりと姿を消してしまったんだね。それで今度は12時を過ぎてから今度は次第に反対側から明るくなってきた。
実は眠くなってきたので、そこまでしか見ていない。この日の夜空は雲が全く無かったから、多くの人が見れたんではないかな。そうだね、こうなると一度は『日食』を見てみたいものだね。それも完全なやつ。雲一つ無い快晴の天気で突然日食が始まり、さーっと夜になってしまうなんてステキじゃない。今後数十年の間に国内で無いのかなー。せめて隣の韓国辺りで見れるんなら行っちゃうよ。んでついでにカルビとビビンバを思いっきり食べてくる。あ~うまそうだ。
網戸の虫にも驚いたけど、ウチの玄関周りにね、カエルが一匹住み着いている。カエルと言っても緑色した小さな奴なんだけど、朝に探すと、大抵ガスメータの下とか表札の下とか手すりの下とか、壁の隅など、どこかに隠れてじっとしている。雨が降っている時ならまだしも降っていないときにも居るからね。大丈夫かなーと思って軽く触れてやっても知らん顔している。
こうして昼間のうちはじっとしていて、夜になると電灯の下とかに陣取って、近くにやって来た虫をパクパク食べている。気のせいか最初に見た時よりも大きくなっているような気がする。ムシやカエルが居るという事はやはり蜘蛛も多い。玄関周りのクモの巣を取っても取っても一日で再生されている。もうキリが無い。もう野外の電灯周りはクモの巣だらけ。自転車置き場の自転車もクモの巣だらけ。ウチの息子は蜘蛛が怖いらしく、自転車に蜘蛛の糸が1本でも付いていたら『取って取って』と呼びに来る。困ったものだ。
アパートの周りには用水路が張り巡らせてあって、覗くとザリガニが山のようにいる。でも、昼間のうちは底の方に隠れてしまっている。ザリガニを見たけりゃ朝が一番だね。そのうち子供たちにザリガニ釣りを教えてやろう。それで、手をハサミで挟まれるといいんだよ。ザリガニを手で捕まえるようになったら大したものだね。
近くの川、と言っても小さな川なんだけど、その堤防が絶好の散歩道になっている。ここらの近所で一番風情がある散歩道ではないだろうかね。この小さな堤防の散歩道を夜に歩くと、あちこちでウシガエルが鳴いているんだよ。大量に。面白いから夜に息子達を連れ出してウシガエルの声を聞かせてやったらびっくりしていた。
ウシガエルって声だけしか聞こえないから、もし、その姿を見せてくれたら、もっとびっくりするだろうな。ましてや触れなんて言ったら、逃げるだろうか、泣き出すだろうか。
とまあ、現在こいう実にナチュラルな場所に住んでいます。とは言ってもいわゆる住宅街の外側っていうだけの話なんだけどね。でも、たったそれだけの事でこれだけ環境が変わるんだから。車があんまり通らないってのもいいね。割と気に入っている。
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