1984年の初北海道ツーリングで味をしめ、翌1985年もまた北海道ツーリングを敢行。しかしその翌年の1986年は勤務先が変わった事情もあり大型ツーリング自体を自粛。悶々としている間に夏が過ぎ、気が付くと木枯しが吹く秋になっていた。
そんな時、前回と同行した「カトウ」と突如として「来年の夏に北海道へ行こう」と話がまとまり、その後何回か電話でやりとりを経て1987年7月4日~14日の全11日間と日程が決定。なお、今回の目玉企画として「キャンプ」をするのでそれなりの準備と技術を修得しておくように。集合は午後7時きっかりにYSP岐阜南。という様な重要機密事項を決定した。いよいよリアルな話になってきた。
今回はキャンプツーリングに挑戦してみようと思う
初回(1984年)の北海道渡道時は寝袋すら知らない初心者だった。2度目となる翌1985年の北海道ツーリングの際、現地にてキャンプツーリングの話をあれこれ聞き、それがすごく魅力的に聞こえたものだから、次回は絶対にキャンプしようよと決めていた。・・・とは言うものの、何を揃えれば良いのか皆目見当がつかない。とりあえずアウトドアショップへ出向いてみた。
「寝袋は昨年買ったからOK、とにかくテントを買おう。」
「それからメシ!」
「キャンプ場が暗かったら困るな。」
お互いにヒソヒソと相談しながら物色を続け、ダンロップの登山用軽量テント4人用(当時ツーリングテントという便利なテントは存在しない)と飯炊き用の飯盒にEPIのカートリッジ式ストーブと食器類、ナショナルの電池式ランタンと、銀シート(銀マットではない)などの小物類を一通り購入し、これで「食」と「住」を確保した。もう何時でも何処でもキャンプが出来るだろうとウキウキしていたらカトーがおもむろに発言した。
「メシを炊いた事ありますか?」
「うーむ!」
なかなかスルドイ。まさしくその通り。我々は一度もメシを炊いた事がない。そこで、テントの設営練習も兼ねて名古屋市内を流れる庄内川の河川敷で実際にメシ炊いてみた。すると、何の因果か偶然か、完璧なメシが出来たではないの。きっちりとカニ穴まで出来ている。テントの方も簡~単、簡単。ヘのカッパ。
「これでもう大丈夫だ。」
「完璧ですね」
そして日時が過ぎて翌年。4月の予約開始と同時に新日本海フェリーのチケットを無事押さえることに成功。そしてあろうことか、前年年末に新発売したばかりの赤白TW200に一目惚れし、発作的に購入してしまった。ぜひTWで北海道を走りたかったのだ。
次号その2、行動Xデーはやってきた! いよいよ旅立ちます
北海道への行き帰りは新日本海フェリーを使用、出発及び到着は小樽フェリーターミナル。
- その1 再び北海道の季節が到来! ←今ココ!
- その2 出発時の期待と不安は独特のものがある
- その3 とにかくひたすらやることが無い
- その4 下船後は右に進むのか左に進むのかそれが問題
- その5 ニセコ、そして羊蹄山を攻略
- その6 朝からの雨のせいで出発する気分まるで無し
- その7 本日は帯広で連泊です
- その8 朝からご機嫌のダートを走り抜ける
- その9 ライダーのメッカ開陽台を目指す
- その10 とりあえず札幌に向かいます
- その11 昼過ぎに札幌で集合することになっている
- その12 皆に見送られて小樽へ向かう、そしてフェリーへ
- その13 上陸直前、またしても雨が降ってきた、そして帰宅
- 北海道ツーリング1987 その13
- 北海道ツーリング1987 その12
- 北海道ツーリング1987 その11
- 北海道ツーリング1987 その10
- 北海道ツーリング1987 その9
- 北海道ツーリング1987 その8
- 北海道ツーリング1987 その7
- 北海道ツーリング1987 その6
- 北海道ツーリング1987 その5
- 北海道ツーリング1987 その4
- 北海道ツーリング1987 その3
- 北海道ツーリング1987 その2
- 北海道ツーリング1984 その7
- 北海道ツーリング1984 その6
- 北海道ツーリング1984 その5
- 北海道ツーリング1984 その4
- 北海道ツーリング1984 その3
- 北海道ツーリング1984 その2
- 北海道ツーリング1984 その1
- 東北ぐるり一周18きっぷの旅 1998 その9