2014年10月13日

北海道ツーリング1984 その5

山劇トラベルシリーズ
現在では信じられない光景を目の当たりに

 今回の北海道ツーリングの目的は、この宗谷岬到達することにあった。随分大回りしたものだが、今までが「行き」で、今日からが「帰り」と見なすことができる。そういう感覚があったのか、昨日までの気分と今日の気分は明らかに違っていた。

 ノシャップは昨晩暗闇の中行ったので今日は止めて、いきなり道道40号線を南下することにした。……何か忘れてないかと言われるかもしれないね。そう、サロベツの「オロロンライン」だ。実は昨日の宿でその道の情報は聞いてたんだけど、未舗装だというから止めてしまった。日高峠の悪夢が頭をよぎったからだ。でも、結果的に言うと無理にでも行けばよかったと後悔している。だって、あの当時のオロロンラインは「ほぼ全線未舗装」だった筈。それが今では「ほぼ全線舗装済」だよね。こればかりは本当に惜しいことをしたと思っている。

 南下の途中、道道40号線から道道232号線に入り、天塩から日本海を眺めながら延々と南下を続け、留萌から内陸に入る。滝川から国道12号線に入った。

 滝川から札幌までの道は、ありゃあはっきり言って北海道を旅をする者は通るべき道じゃあないね。あれは都心部周辺のナントカバイパスという道と全く同じような渋滞道路で、北海道らしさは道路標識くらいしか見当たらない。仕方なくこのルートを通る人は、割り切って高速に乗ろう。北海道といえどもこの道だけは「捨てる」べきだと思う。

 そんなわけで、午後3時過ぎには札幌に到着した。とりあえず札幌駅に行ってみたが、他のライダーの姿はどこにも見えなかった。明日のフェリーは小樽発なので、今日は小樽まで行かなくていい。時間があるので札幌を見物する事にした。とは言っても札幌に何があるのか知らないので、ただバイクでうろうろしてただけ。それでも一応時計台と、大通公園と、旧道庁と、すすきのを「外から」見物した。それにしても時計台は笑った。あれは「カメラマンの勝ち」だ。(見た人はわかる)

 夕方になった。何をすることも無く再び札幌駅に戻り、ただボケーっと座ってたら、あちこちからライダーらしき影が集まりだした。思い切ってそのうちの一人に話し掛けてみると、自分同様に「今日はどうしよう」ライダーだった。しかもお互い札幌で泊まった事が無いので、今日はどーしよーねーという話をしてた。

救世主ヒッピー君の登場

 そこにひょこっと現れたのが救世主ヒッピー君(名前を忘れた)である。彼は小柄で、生活用品一式を山盛り搭載したゴリラに乗り、ヒッピー風の服装に身を包んでいた。聞けば北海道滞在歴2ケ月だという強者だという。そのヒッピー君の誘導によって、周辺にバラバラだった「今晩どうしようライダー」達が札幌駅正面向かって右側の歩道に集まり、そこを今晩の定位置に定めた。今日は青空天井になりそうだ。その数、約20人。

 今晩の定位置が定まったら途端に腹がへった。じゃあ、札幌だから(何のこっちゃ)ラーメンを食べようかという事になり、何人かでぞろぞろとすすきの方面に繰り出し、ラーメン横丁ではなくどこかの地下で、「魚介類野菜に焼豚春巻がてんこもりの特製ラーメン」を食べた。腹ぺこライダーの満腹は満たされた。が、果たしてそのラーメン屋はどこにあり、どんな名前なのか。今となっては知るよしもない。

 再び駅前に戻ると、いつの間にか野宿の人数がべらぼうに増えていた。ざっと数えるとライダーだけで50人、チャリダーと徒歩組を合わせると100人はいたと記憶している。それはそれは壮観だった。それらをよく観察すると、面白い事に、ライダーはヒッピー君の周りに。チャリダーと徒歩組は、駅の軒下と派閥は完全に2派に分かれている。決して交じり合ってはいないのだ。何でかねぇ?。

 夜も更けると、誰ともなく円座になった。どこからとなくカンパが集められ、それらは酒とつまみ代になり、少々冷える札幌の夜空の下で大宴会が始まるのであった。

次号7日目、小樽からフェリーに乗ります。



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posted by サンタ at 22:21| Comment(0) | 山劇トラベル | 更新情報をチェックする
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