山劇トラベルシリーズ |
もう一度四国へ渡る事になってしまった
夏に行った四国旅行の際にはトーゼンながらあの『18きっぷ』を利用したのですが、そん時に使用したのが3枚。んで、残る2枚。それに相棒が所有していた残り分を買い取ってプラス2枚。これで合計4枚。
これは個人的に東京に用事があったので、それに使用するつもりでとってあったんです。でも、その用事の方が先方の事情で中止になってしまい、完璧に宙に浮いてしまった。
しかも、この用事の中止ってやつがカミさんにバレているので、東京へ行ってくると偽って別の所へ行くことも出来ない。恐らくここで再び自分一人だけ泊まりで遊びに行くことは極めて危険。只でさえ家族を捨てて一人勝手気ままに出掛けてしまってデンジャラスな状態なのに、そんな事をしたらきっと今後の待遇に変化があるに違いない。と、ここは冷静に判断をした。
「それでさぁ、例の18キップが4枚あるんだけど、
日帰りで何処か行きたい所無い?」
「確か昨年『お一人』で倉敷へ行った時に、日帰りで瀬戸大橋を
渡れるって言ってなかった?」
「そりゃ行けるけど、一日中電車の中だぜ。いいの?」
「私、瀬戸大橋も渡りたいし、讃岐うどんも食べてみたいの。」
四国旅行から帰ってきてからさんざん讃岐うどんを自慢したからなぁ。相当根に持っているのかなぁ。とかなんとか言いながらも結局行くことになった。行き先は前回届かなかった高松。計画によると現地で3時間ほどの自由時間がある。
そんで当日、岡山方面へ3度目ともなればもう勝手が知れたもの、乗り換えホームも判っている。岡山までは順当に順調だった。
その岡山ではマリンライナーに乗り換える必要があり、しかも乗り換え時間が僅かだという事が判っているので、もしかすると座れないかなと判断。子供達と荷物を自分がまとめて面倒見るから先に席取りに行ってこいと、岡山に到着するなりカミさんに走らせた。
それでも怪しいなと心配していたら、見事に4人ボックスを陣取って悠々としていた。が、その車両には立っている客が居ない。よく見たらその車両は指定席であり、しかもタイミング良く「指定席は全席売り切れ」というアナウンスが入る始末。あーこれなら自分が走ればよかった、と思うのも後の祭り。
結局完璧に出遅れた形となった為、座席は確保したものの4人がバラバラ状態となってしまった。
でも、瀬戸大橋にたどり着く迄にかなりの乗客が下車してしまい、橋を渡るころには余裕で座れるようになった。しかも一番後部車両の一番後ろ座席を確保したので、家族4人揃って窓にへばりつき状態になっていた。おかげで橋のディティールや線路が良く見えて、一応カミさんも大満足だったようだ。
そういやぁカミさんと初めて会ったのは、瀬戸大橋が開通したときの瀬戸大橋ツーリングの時だったなぁ。と、これは余談。
これで無事に瀬戸大橋を渡って時刻通りに高松に到着した我々は、短い時間だけど何処へ行こうかと考えた結果『四国村』へ行くことにした。だが、そこへ通じる電車は完璧なローカル線であり時間的に都合が悪い。片道15分位だし、4人乗るし。行き帰りタクシーを奢ることにした。
実はその四国村にあるうどん屋が旨いという情報があったのだが行ってみてびっくり。観光客で列をなしている。このままでは帰りの時間が危ない。という事で残念ながらパス。
こうなったら駅前で店を探す事にして余裕をもって高松駅に向かい、駅に到着するなりタクシーの運ちゃんに教えてもらった店に飛び込んだ。
中に入って気がついたけど、その店は言ってみれば『大衆食堂』風であり、しかもよく見たら『セルフサービス』の店であった。
僕は当然ざるうどんを注文したのだが、その値段の安いこと。カミさんと二人でその価格に感動しながら本場讃岐うどんを腹いっぱいになるまで食べていた。
この成果にまたしても大満足した我々一行は駅に戻った。んで、すぐに駅のホームに入って岡山行きの電車を待っていたら、ホームにあるうどん屋が目に付いてね、「ちょっと行ってくるわ」とか言って食べに行くことに。カミさんは呆れ返った顔をしていたような気がする。
その立ち食いうどんは先日坂出と同じで、ざるではなくて冷やしがあるという。その麺も坂出と全く同じの麺で、とてもおいしい。でもね、駅前で食べたうどんとコシが違う。う~ん、ここから先は好みの違いかもしれないけど、自分としては駅のうどんも悪くない気がする。
そしたらね、見ちゃったんだよ。うどんの注文を受けてから店のおばちゃんが冷凍庫から冷凍うどんを取り出して釜に入れたのを。だから、駅のうどんは『冷凍うどん』なんだ。僕は今迄冷凍うどんを食べようとは思わなかったし、買おうという気もなかった。でも、これは一度試してみるべきと判断した。
帰りのマリンライナーは行きとは反対で一番前の座席を確保したのでこれもまた絶景だったのは言うまでもないだろう。
こうして一家4人青春18キップでの日帰り四国旅行は何事もな
く無事に過ぎて行ったのであった。
そのまた後日談
四国へ行った次の日の昼飯に、さっそく近所にあるアピタの冷凍食品売り場でそれらしきブツを探すと、『カトキチ冷凍讃岐うどん』なるものがるのを発見。生産地を見ると確かに四国だ。一食ずつの袋とじもあったが、我が家ではそんなものでは追いつかないので、どーんと5食入りを購入。ただしこれにはだしつゆが付いていないので瓶のだしつゆも併せて購入。
これを大ナベにたっぷりとお湯を沸かして湯で上げると、なんとまぁ四国の駅で食べたあの讃岐うどんとそっくりのうどんが出来上がったのであった。これは大発見。あまりにも美味しかったので、あっという間に家族4人で5玉全部平らげてしまった。冷凍讃岐うどんと言うものがこんなにも旨いとは知らんかった~。
これ以来、安く上がる昼飯として冷凍うどんが欠かせない存在になってしまった。冷凍で保管できるので、ちょっと夜食が欲しい時にも重宝している。
でもね、同じ冷凍讃岐うどんでもローソンの冷凍讃岐うどんよりも絶対にカトキチの冷凍讃岐うどんの方がウマイと思う。と言うことはやはり四国の駅で食べた冷凍うどんはもっと旨いという事になるのか。四国の駅に卸している業者から購入出来たらいいのだろうな、やっぱ。
一度も冷凍讃岐うどんを食べたことが無い方、食べてみる価値はあります。一度お試しあれ。
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