2014年09月02日

となりの山劇 No.089 とことんついてない話


となりの山劇シリーズ


何をやっても上手く回らない日もあるさ


今年の夏のある日のこと、バイクを外に置いておいたらエンジンプラグのコードを刃物らしきもので切られてしまい、しかもキャップが盗られてしまった。

プラグコードを切られてはバイクが動くはずもなく、悔しいけど部品を注文しといたんだわさ。キャップだけ盗まれたのならよかったんだけど、コードがぶち切られてたんで、その先のイグニクションコイルも交換するハメになり、合計約5000円也。部品が来るまでの間約1週間は全く乗れず

部品を注文してから1週間後、いくらなんでも届いているはずだと思って店に電話してみると、先週のうちに届いていたという。そして連絡は、指定の番号に電話した筈だという。本人が知らないって言ってるのに、おいらの携帯に誰が出たのだ?!

部品を受け取ったのは既に夕方だったから、その日に作業するのは止めて、その翌日に取り付けようと思ったら朝から大雨で結局作業出来ず

そのまた翌日、朝から曇り空だったけど何とかいけると判断し、部品を交換することに。手順はややこしくて、まずタンク下にある空気導入カウルを外し、サイドカウルを外す。それからシートを外して、ガソリンコックをオフにしてパイプを外してからガソリンタンクを外す。それから作業に邪魔なホーンを外して目出度く準備完了となる。

メインキーがオフであることを再度確認してからコイルのコードを外し、コイル自体を外そうとしたのだが、取り付けてあるプラスネジが異常に固い。しかも手持ちのドライバーは標準の2番なのに、ネジは恐らく3番。ぐっと押さえつけながら力を入れたら取り付けネジ2個のうち1個は外れたが、もう1つがどうしても外れない。ゆっくりじっくりと力を入れていくと、ねじ山が曲ってきてこのままではネジを舐めそうだ。

やはりネジが合わない。仕方が無いので近所の100円ショップへ行って3番のドライバを探したが、まるでない。工具自体がかなり縮小されてるって感じだねぇ。でも、そこにあるもので望みを託してビットがついたドライバを購入してみたけど、結局合わないみたい。それどころか安かろう悪かろうの見本みたいなドライバで精度が粗悪で2度と使いたくないシロモノだった。

バイクは外装を外したまま放置中である。次に思い立ったのは事務所の大家。同じビルの3階に管理会社があるので、工具をお借りできないものかと大家を呼びだしてまで探していただいたのだが、結局望みのドライバは無し。プラスの3番って普通じゃ用が無いんだよね。本当に。

こうなったらちゃんとしたドライバを購入することにしよう。丸裸状態のバイクの外装を一旦元通りに組み直した。店は地下鉄で2駅向こうの出口正面にあるギガスのホームセンター。ここなら絶対にある。

工具等を全部片づけてから、地上から地下鉄コンコースへ行けるエレベータに乗ろうとしたら、丁度下へ降りた後だった。エレベータが上がってくるのを待ってコンコースに降りたら、丁度行きたい方面の地下鉄が動き出したところだった。あぁ、エレベータ待ちの僅かの時間差だったみたいだ。この桜通線って本数が少ないからなかなか来ないんだよねぇ。

次の地下鉄に乗って、いつものギガス正面に出る出口から地上に出ると、何だか静かである。見るとシャッターが閉まっていて、張り紙を見ると『本日臨時休業』だってやんの。・・ガーン。

張り紙に呆然としながらも次善の策を考える。確かここから地下鉄1駅戻ると、ユニーがある。そこまで行けば何かあるだろう。と、根拠が無いのにその方向に歩き始めた。

歩くこと約15分。真夏の日差しに汗だくになりながらもユニーに到着。早速DIYコーナーへ行ってみると、なんとまぁ、まるでコンビニのような品ぞろえに呆然。でも、そこにはしっかりとしたビットセットを発見。確かに目的のプラス3番ビットがある。しかし、バラではなくてセット商品なので不必要なものもある。
でも、もういい。ここまで努力したのだから成果を出さなくては。と、思い直して購入することにした。これで1000円ってのは高いなぁ~。

その時点で時間は既に昼過ぎ。実はその日は午後2時に約束があるので時間があまりない。急いで地下鉄に乗ろうとしたら、またしても行きたい方向の電車にひと足違いで乗れなかった。今度は目の前でドアが閉まりやがった

地下鉄から降りるとすぐバイクのもとに戻り、出掛ける前組み建て直した外装一式を再び全部剥がし、そのプラス3番ビットをラチェットドライバに装着し、慎重にネジに合わせるとピッタリサイズ。力強く回すと、「パキっ」という乾いた音と共に無事に外れた。多少錆びてくっついていたようだ。ほっ。

今度は慎重に新しい部品を装着する。あれ?コイルの品番がついてたのと違う。ま、いいや。一応調べて貰ったんだし。今さらどうしようもないわ。品番の違いは気にしないで元通りに取り付け、ガソリンタンクだけ組み付けてセルを回すと、何事も無かったかのようにエンジンがかかった。成功である。

それから急いでその他の外装を組み上げて目出度く完成。時計を見ると既に1時半。いけね、ぎりぎりじゃんね。試運転を兼ねて出かけたのでした。久しぶりに乗るエンジンは快調快調。いい天気だし。

ところが、用事を済ませて帰ろうと外に出ると、そこは大雨だった。しかもかなりの大粒の雨が滝のように降り続いていた。さっきまであれだけ晴れていたのにいつの間にか真っ黒な雨雲に覆われている。雰囲気として前線の通過のような感じだったからその近くの喫茶店で雨宿りして、雨が止んだ瞬間を狙って帰る事にした。

だが、バイクに乗ろうと近づいた瞬間、我は目を疑った。しまった。メットをホルダにつけたままだ。見ると中は雨水の池になっていた。グローブもずぶ濡れ。メットやグルーブは気持ち悪いほど冷やっこく、バイクに跨がるとこれまたぐっしょりで冷たい。機嫌を直して走りだしてみると、先ほどの大雨で道路に水たまりが至るところにあり、前を走る車の水しぶきが全身にかかることかかること。結局上から下までべったりになってしまったのでした。

何だかついてない1日だった。





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posted by サンタ at 11:56| Comment(0) | 本家山劇/となりの山劇 | 更新情報をチェックする
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