監督:リドリー・スコット 出演:ノオミ・ラパス マイケル・ファスベンダー、他
この映画を見る前に「エイリアン」を見たほうがいいかという話もあるが、 はっきり言おう。見ないほうがいい。 というのもね、そもそも「エイリアンの前日譚」という前評だったが、 関連があるのは単に「似たような舞台」だとい話。 しかも「人類最大の謎」というか、 人類創造の謎をどーのこーのという話を聞いたような気がするけど、 どうやらその話題は映画最初の5分で終わりらしい。 しかも唐突過ぎて説明も何も無いのでさっぱりわからない。 見た人ならわかると思うが、映画を見ただけでは、 アレが地球だとは絶対にわっかんないよね。 それから先は、全体サイズが不明で全体に迫力無い宇宙船と、 カメラアングルに工夫がなくて目新しさが無いCG背景ばかり。
出演俳優の方も誰が誰なのか判別つかない小粒な連中ばかり。 それぞれの個性というか、キャラが全く立っていないからだろうな。 とりあえずイケメン出しておけばオッケなのかね? とにかく科学者の無謀さとバカさ加減と不用心さにはうんざりする。 目指す星に到着するなりロクに探索することなくあっさり建造物が見つかるし、 相手がどんな連中かもわからないのに堂々と正面に着陸する無神経さ。 おまけに全体的に謎だらけなのはいいけど、全部放置プレイ。 謎の解明は次回作を待てと言わんばかりだけど、 そもそも続編が前提の作り方ってすっげー嫌い。 ここまで観客を突き放した映画も珍しいのではないだろうか。 と、ここまでを百歩譲ったとしても、 あのとってつけたようなラストは無いわー。 まるでギャグじゃん。 少しは重かった作品が一気に軽くなってしまった。 いったい何を考えてこの映画を作ったんだろうかねー。