2019年03月22日

<夢工場> 弘兼憲史・やまさき十三

山劇コミックシリーズ
いつの時代も助監督はつらいよ


独断と偏見的評価: ★★★★
<状況:全6巻完読>

映画の助監督の話。 とはいえ、学校を卒業したばかりの かけだしのひよっこがさ、 ひと癖ふた癖あるような俳優や監督の連中と どたばたしながら一人前になる・・・・・・・・・・のか? という話。 雰囲気はさ、モロ京都の太秦だよねぇ。 流石に日本橋のシーンは出てこないけどさ、 今では懐かしい撮影風景だよなぁ。 今では多分こんな撮影はしていないとは思うんだけど、 雰囲気がいいよねぇ。 このマンガの世界ではさ、映画ってのがどんどん衰退の途上なんだわ。 今ではすっかり衰退しちゃったから、まだましなんだろうけどさ、 そーいう事を言うとかみつかれそうな気もするけど、 昔ながらのこーいう撮影って無いだろ? そもそもかなり前からフィルムがテープに変わってさ、 最近じゃデジタルジャンね。 現像って何?ってなもんでさ 編集はぜーんぶデスクトップ作業さ。 時代は変わったよねぇ。 マンガ中の主人公はさ、そんな先が見えないけど、 いつになってたら監督になれて、 作品を制作できるのかわかんないけど、 そもそも監督になれるの?需要ないじゃん。 そー言う世界に行きてるのよ。 マンガの中の一遍にさ、自分の作品が撮りたくて 頑張って下積みして、時間を掛けてお金を溜めて、 かなり年を取ってからメガホンを握ってみたものの、 若い頃に撮ろうとした熱情が何処かへ消えていて、 何を撮ったらいいかわからなくなった・・・・という話があるのさ。 これなんか象徴してるよねぇ。 なーんか 最近の映画ってさ、CGオンパレードジャンね。 なんちゅうのかなぁ、どれを見ても同じにしか見えんのさ。 なんでだろう? ひとつはカメラアングルってのがあるんだろうな。 合成を前提とした演技って、カメラアングルが単純なんだよね。 日本映画で言うとさ、 CMで登場するシーンだけが見所なんだよな。 なんかつまらん。 そーいう現在の状況からすると、 このマンガの世界は、まさに夢。 夢を追っかけるだと思うのさ。 てなことで、今日はここまでっ。



posted by サンタ at 11:55| Comment(0) | 山劇コミックス | 更新情報をチェックする
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