2013年03月17日

<迷走王ボーダー> たなか亜希夫・狩撫麻礼

山劇コミックシリーズ
こちら側とあちら側の境界線の物語
独断と偏見的評価: ★★★★ (2013年2月15日現在)
<状況:全巻完読>

『こちら側』と『あちら側』 マンガの中で常に問い掛けている言葉があるよな。 これこそがストーリー全体に通る一本のバックボーン。 常に問いがある。 この話題でさ、世間じゃや哲学的な解釈とかさ、 まるで人生論のようないろんな話題が出ていてさ、 やたらホットじゃん。 知らなかったけど、こんな話題でテレビ討論なんかしてたみたいだよね。 ご苦労様~~~~~。 おいらそんなん知った事じゃないから。好きにやってちょ。 おいらはマンガとして楽しければいいのよ。 とはいえ、底流に日米安保闘争とか、 いわゆる学生運動ってのがあるんじゃない? という気がするけど、残念ながらおいらの一つ前の世代の話だから、 その辺りよーわからんわ。テレビじゃ見てたけど。東大事件とか。 ぶははっ さて、めんどくさい話はさっさと捨てて、 『ボーダー』とは何か? 主人公『センパイ』こと蜂須賀曰く、 自由である事。 この一言に尽きるだろうナァ。 自由人。 何のしがらみも無く、何の縛りも無い。 そして、うそ偽りの無い、真の自由人。 そう聞くとさ、今で言うところの『フリーター』のように聞こえるけど、 あれは違う。似て非なるものだわ。 もう一言付け加えると、 くたばるのも自由。・・・ただし、じたばたはする。(笑) ここまでの覚悟があって初めてボーダーと名乗れるらしい。 悪いけど、おいらはあの連中からみたら完全に『あちら側』だわ。 しがらみも、守るものも、いろんな縛りもいっぱいあるもの。 まぁ、いいや。 とにかく、このマンガはセンパイこと蜂須賀、それから久保。 東大受験合格した木村の3人が起こすスーパービンボーアクション。 雰囲気としてはさ、同じ頃にアクションで連載してた 大友氏の『気分はもう戦争』と似てるわ。 で、話はボーダーだけどさ、 個人的に言わせて貰うと、見所は『美女』ね。 まるっきりスーパーモデルじゃん。 何故か木村を除く2人がね、こんなスーパーな女性によくモテルんだわ。 悔しくて悔しくて・・・・・ ストーリーの構成としては、どちらかと言えば、裏。 それこそ、ボーダーライン。境界線の『むこう側』の話だよね。 ちなみに、おいら『こちら側』だから。。。。ややこしい?(笑) おいらから見ると非日常的な世界。 そーゆーところが読んでいて面白いのさ。 蜂須賀達がフツーに働く姿なんて見たくないもの。 てかさ、あーいう生活に一種あこがれるとこってあるよな。 全てに自由。そんな生活がしてみたいさ。 実は遠く及ばないけど、似た事はやった。 学校を卒業して就職した時、 何故か超おんぼろ木造アパートに、それこそ暖房も冷房も無く、 飯を食う金も無いような生活を3年くらいやった事がある。 あれは面白かった。 金が無くて飯が食えなくて、他人の懐を当てにしてさまよう。 で、結局その友人も事情が同じで、一緒に次を当たる・・・

そして振り出しに戻る。

冗談抜きでパンの耳をもらったし、期限切れのコンビニ弁当をあてにしたもの。 今になっては笑い話だけどね。そーいう時もあったさ。 それから、北海道ツーリングへ行った時。 金が無いからそこらで野宿するわけ。 たまたま札幌駅の軒下でダンボール敷いて野宿して、 目が覚めたら周囲はすっかり通勤ラッシュでさ、 しばらくゴロリ寝転びながらその様子を眺めていたさ。 その時だわ、おぼろげな『ボーダー』が見えたのは。 世界が違う。 そう感じたのよ。 ま、いいけど。 言葉を濁らせたところで、今日はここまで。

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posted by サンタ at 11:44| Comment(0) | 山劇コミックス | 更新情報をチェックする
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