2013年02月21日

<ジパング> かわぐちかいじ

山劇コミックシリーズ
例によって話がちっとも進まない
独断と偏見的評価: ★☆☆☆ (2020年9月24日現在)
<状況:全話完読>

過去の第二次世界大戦の時代にタイムスリップしちゃったイージス艦「みらい」は、 いつの間にか戦闘の最前線におりまんなぁ。 今のイラク情勢を横目でじゃんじゃん戦闘に巻き込まれてるじゃん。 というややこしい話はこの場では横に置いといて、、、、。 毎回感心するんだけどサ、 よくも毎回毎回ってか常時緊張感を持続できるものだね。 毎回必ずクライマックスがある。 言ってみれば元々マンガってそうだったよな。 特に連載の場合はどこかに緊張感を持たせて次を期待させるっていうね。 この原則だけは変わらないわさ。 話を戻すけど、今の上官クルーは、言うならばクーデター組なんだよな、 元々のハト派と慎重派のクルーは邪魔だったから消されたのかな? それで、一人ひとり登場人物が消えていくね。 以前は武装ヘリが敵魚雷を食い止めるために自爆したし。 今度は帝国軍空母とともに撃沈。 まさか、そして誰も居なくなったというパターンじゃ無いだろうねぇ。 最後に残るのは一体誰?「みらい」は元の世界に戻れるのか? この連載が始まった当初、映画の「フィラデルフィア・・・・」とダブったんだよ。 あの映画も、船が過去の大戦中にタイムスリップして数々の戦闘をかいくぐって、 それが米軍の勝利に結びついた、と。 それとおまけの落ちに、過去に引き離された恋人が、船が現代に戻って港に帰ると、 そこに何処かで見た老婆が待ち受けていた。。。。というようなね。 いずれ「みらい」は現代に戻るんじゃないかと思うのさ。 でも、その船に乗っているのは誰?そして乗れなかったのは誰? ついつい想像してしまうのよ。 かわぐちかいじ氏の手腕によって、 昭和という時代がリアルに再現されているから、 そういう違和感を味わうのも楽しみの一つではあるよね。 なるべく史実を忠実に再現すると言っている通り、実際の史実にうまく「みらい」を 絡ませて、多少歴史と違うことをやっても、どこかで元に戻る、、、という、 これは以前からSFでよく使う理論なんだけどね。とにかくそういうことらしい。 この物語を緊張させるのは、乗艦クルーが減っていくのは勿論のこと、 装備的にね、壊れちゃったら修理できないじゃない。 主砲やレーダーやられた時があったけどさ、よくもまぁ元の性能に復元したものだと 思うよ。食料や燃料は何とかなるとして、あとは弾薬だねぇ。 どこかで生産補給しないかぎりどこかで無くなる筈。 今は誰も気にしてないと思うけど、どこかで出てくると思うよ。 「弾が足りない・・・・」ってね。 <後日談> 長いこと続いた連載もとうとう最終回を迎えたのだが、何アレ? ず~~~~~~っと長々と伏線をばら撒いてきて、結果一切の回収無し。 確かに、ラスト数週間あたりから編集から巻きがかかったかのような急展開になり、 あれれ、、、あれれ?・・・という間の最終回だった。 あっけにとられた最終回とはまさにコレのこと。 理屈っぽい話をずーっと我慢強く読んできた読者に対しこの最終回は無いだろう。 非常~に残念。

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posted by サンタ at 23:16| Comment(0) | 山劇コミックス | 更新情報をチェックする
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