2013年02月21日

<三国志> 横山光輝

山劇コミックシリーズ
読めば読むほど味が出てくるスルメマンガ
独断と偏見的評価: ★★★★ (2020年9月24日現在)
<状況:全話完読>

まず最初に、今年お亡くなりになられました横山氏に合掌・・・ 何だか最近様々な方がお亡くなりになられて、 ほんに、時代の流れっちゅうか、自分の歳を考えてまうわ。 こんなことやってていいのか?。。。(-.-) ちょいとしんみりしながら、今日のお題は 三国志! をぉ、今まで登場した中では一番固いマンガではないか? 前回のコロコロコミックスと比較すると、 なぁ~~~~~んという雲底の差だ。わははっ。 おいらこの三国志を最初、無謀にも本屋で立ち読みで始めたんだわ。 でも、立ち読してると、ややこしい話の筋が ちぃ~~~~~っとも頭に入らんのだわ。 あかん。ちっとも理解できん。 そういうことであえなく撃沈。 全巻を通して読んだのはそれから随分後年のこと。 同じ仕事場の方がね、たまたま持ってたんよ。 さっそく全巻通して読んだんだけど、 あれね、一気に通しで読むものじゃないわ。 登場人物の名前とか、それぞれの立場や敵対・友好関係が わやくちゃになって、結局読んだだけ。 で、実際にきっちりと読んだのは、仕事場の近所の茶店に 全巻あるのを発見してから、毎日少しずつゆっくりと読んだ。 それでやぁ~~~~~っと理解した。 でも、それでもやっぱり話がとびとびになっているのは、 恐らく原作の方が不明なところが多いからだろうな、と思う。 それで、そこまで横山版を読んでから、 実にタイミング良く、週刊モーニングにて「蒼天航路」が始まったのだよ。 横山版と蒼天版の違いは、なんたって主役の違いやね。 横山版は劉備が主役であるのに対し、蒼天版は曹操が主役。 それからビジュアル的にも蒼天版はど派手だよね。 それに比べりゃ~横山版はいぶし銀のように地味さ。 でも、話の筋をじっと追うには横山版じゃ~ないかと思うよ。 蒼天版は、曹操自身は勿論のこと、登場する人物の隅々まで 実にカッコ良く見せ場を作っている。てか、カッコ良すぎるんだな。 もう出てくる連中はみな残らず超人揃いじゃんねぇ。 ここらあたりが、ちと胡散臭く感じてしまうんだわ。 でも、蒼天版の方は、以前の日記にも書いたけど、 原作者が生きてるうちは良かった。すごく面白かった。 実は、原作者が突如として亡くなってからがひどいのさ。 まぁ、横山版の曹操はもっとひどいけどね。別の意味で。 同じように、人物感が随分違っているところにも興味があるね。 一番違うのは、何たって「孔明」ちゃう? 諸葛亮孔明。 なんでも本場中国でも伝説の軍師として広く親しまれているらしい。 横山版の孔明は、そりゃー凄いわ。 人知の及ぶ先の先のず~~~~~~~っと先まで見通して、 次々と策を下知し、あっと言う間に形成逆転してしまう。 それがモーニングではなんとも妖しげな登場の仕方でさ、 今までいったい何処にいたのか、つい先週顔を出すまで、 何をやってたんだ?という感じだった。 横山版の三国志では、全巻の約半分のところで曹操も、劉備も、 勿論関羽も、張飛も目ぼしい登場人物の殆どが亡くなってしまう。 残るのは孔明と、数人の将軍だけ。 劉備玄徳の話としたらさ、ここで終わりなんだけど、 ここから一躍表舞台に立った孔明の超人ぶりが 120%見ることができるのさ。 だから、横山版三国志の前半は劉備の話。 後半は孔明の物語と言えるだろうな。 話としては劉備が蜀の国に入り、独立国を宣言した辺り迄が 最も楽しい。むしろ、その後の話は下り坂の話で、 最後についに孔明も亡くなり、蜀も滅びてしまう。 と、こういうくだりになるんだけど、蒼天版はどこまでやるんかな? 曹操の話だとすると、曹操が病気で亡くなるところで終わるのかな? それとも曹操ジュニアが活躍するとこまでいくのかしらん? 興味があるところではありますわ。 では今日は若干お固めのお話ということで。(^.^)/ 今日はココまで。

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posted by サンタ at 22:55| Comment(0) | 山劇コミックス | 更新情報をチェックする
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