2013年02月21日

<ザ・シェフ> 加藤 唯史・剣名 舞

山劇コミックシリーズ
ブラックジャックのような趣がある硬派グルメ<
独断と偏見的評価: ★★★☆ (2020年9月24日現在)
<状況:全話完読>

天才的流れ者シェフ味沢匠が繰り広げる ヒューマンタッチ料理マンガ。 料理人として雇われる際に法外な料金を請求するところなんて、 まるで、 ブラックジャックみたいだわ。 実際のところ味沢シェフもブラックジャックも 素直じゃないっていう性格がよく似てるよな。 素直じゃないくせにさ、 持ち込まれた問題に対してはきっちり対処して、 憎まれ口たたかれることなんて屁とも思っていなくて、 自身のポリシーと信念のみで行動する 一匹狼。 似てるんじゃない? でもまぁ、このマンガは グルメマンガじゃーないわ。 料理の事でいちいちウンチクたれるわけじゃーなし。 食材を捜し求めて汗水流して努力する姿があるわけじゃなし。 それでもって、出来上がった料理が 特に美味しそうに描かれているわけじゃなし。(失礼?) 味沢シェフの料理を、 登場人物たちが、ただただひたすら料理を褒めまくる。 その点で言うと昨日の「美味しんぼ」とは明らかに違うな。 あくまでも味沢シェフの人間性のみで構成されてるよなぁ。 マンガを読んでるとさ、 いったいどんな料理なんだろう? フツーの食材をどうやって調理するんだろう? そーいう疑問というか、 その美味しそうな空間に飛び込んで 手を出してみたいっ。 つい、そう思ってしまう。 一見グルメ料理風のタイトルでありながら、 実は料理そのものはあんまり登場しない。 それがこのマンガの特徴なんだろうなぁ。 それでもって、最初に少し書いたけど、 本人は控えめで、決して前の方に出ようとはしなくて、 場合によってはササっと身を引いてしまう。 それで、他人の事はあんまし干渉したくないから 弟子は取らないと言いつつも、 何だかんだで面倒見てるしさ、 その辺りの感じが特徴。 この辺りのコンセプトとスタンスが終始一貫していたからこそ 面白かったんだと思うよ。 昨日の「美味しんぼ」は、明らかに途中から 路線変更したからなぁ。 ということで今日はここまで。

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posted by サンタ at 22:26| Comment(0) | 山劇コミックス | 更新情報をチェックする
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