2013年02月14日

<F> 六田登

山劇コミックシリーズ
ゼロからスタートの物語(笑
独断と偏見的評価: ★★★☆ (2013年2月15日現在)
<状況:全話完読>

何人たりともオラの前を走らせねぇ~~~~~~~~!。という主人公赤木軍馬の叫びで超有名な本だな。こやつはマンガの中で軍馬はいつもいらついていたさ。ナァ~~~~んでかなぁ~~~~~。六田氏のマンガはいつもどこかに苛立ちがあるよなぁ。それでもって、その原因がどこにあるのかというのが、 さっぱりわからん。 結局、そのイライラが何でもそうだけど、何かをやろうとするすげぇ~~~~でっかな原動力だったりするのさ。で、この「F」の場合、いきなりネタバレしちゃうけど、

それは父親なんだわ。

軍馬がどんなに無茶をやろうと、何をしようとも、所詮父親の手のひらの中から抜け出せない。よぉ~~~~くマンガで使われているやつだ。古くはあれよ、古典的大作「巨人の星」の父子関係。父は息子である飛馬をいじめるいじめる。ただひたすらいじめていたよなぁ。軍馬の父親は直接いじめはしなかったけどさ、精神的には軍馬にとって絶対乗り越えられない壁であったのさ。ま、そーいうバックボーンがあって、最初はタモツが改造したトラクターで走り回り、そのうち本格レースになって、ついには最高峰F1にまで進出していくんだけど、そこでもまだまだなお父親の呪縛があってさ、 イライラはどーーーーーしても消えない。 どんなに軍馬が車を早く走らせても、常にその前に何かが、もやもやがあって、

どうしても抜けない。

そしてある日、ついにそのもやもやに追いつくと、そのいつも軍馬の前を走っていたもやもやは、父親の姿だった。そして父親の姿を追い抜いていく際の言葉、「さらば・・・・・・・」。この瞬間、軍馬は父親を乗り越えたんだろうなぁ。本当はそーいう乗り越えるとかそーいう事ではないんだろうけどよ、きっと精神的な呪縛から開放されたんちゃうかぁ~?。ということで、「F」というのは、父子の確執のマンガなのでした。今日はここまで。

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ラベル:漫画 コミックス
posted by サンタ at 22:15| Comment(0) | 山劇コミックス | 更新情報をチェックする
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