2013年02月13日

となりの山劇 No.070 樽見鉄道に乗った話2


見慣れない客車を発見


 広い割には車がほとんど駐車していないスキスキの駅前広場に堂々と車を停め、車から降りてから改めてその列車をシゲシゲと見ると、それは濃い青色で塗装された5両編成の客車であった。先頭はディーゼル機関車になっている。

 とりあえずこじんまりとした駅舎に入り、時刻表を見てみるとそれは15時29分発の快速、大垣経由名古屋行きであった。

 時計を見るとあと15分くらいで出発時間だが、車掌と運転手と駅員はまだのんびりと駅舎で雑談をしていた。乗客は殆ど居ない。

 正直に言うと一瞬乗りたいなとも思ったが、今日は車で来ているし、誰かがウチ迄運転せなならん・・・となると当然カミさんが犠牲になるだろうし、ま、止めとくか。とまあその場はそう考えて車に引き返し、樽見駅を離れた。

 その車に乗る際、今年3歳になった弟(次男)が若干ぐずついた。どうもさっきの列車をもっと見たいようだ。それではさっきの列車が走っているところを見ようという事で納得させ、途中にある「日当駅」に入った。当然ながら無人駅である。

 先程の列車は快速扱いなので「日当駅」には停車しない。当然時刻表にも時刻の表示が無い。だが、列車の発車時間がわかっているし、樽見から日当駅の距離を考えると、そろそろ列車がやって来る筈。

 列車がやって来るのを楽しみに待ちながら、クル方向のトンネルをのぞいていたら、突然汽笛音とともにトンネルの壁が明るくなり、暫くしてから轟音とともに機関車が顔を出した。
 続いて客車が姿を現わし、轟音とともに駅を通過していった。その進行方向にはすぐに短かい鉄橋があり、そのまたすぐに短いトンネルがあり、トンネルの向こうにまたまた鉄橋があるという観察には絶好の場所である。

 実はその鉄橋とトンネルの向こう側には農作業用の未舗装道があり、そこには遮断機も何もない踏切がついていて、その踏切からこの駅の方向を眺めた構図が絶好の撮影ポイントだというのを偶然に発見した事がある。その場所を知っている人は他にいるだろうか。

 電車が通過した後、そのまま北方のアピタで夕食の買い物をし、何も無かったように自宅に帰って来たのであった。

つづく





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ラベル:樽見鉄道 淡墨桜
posted by サンタ at 22:23| Comment(0) | 本家山劇/となりの山劇 | 更新情報をチェックする
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