片っ端から本を読む時間がある
実は2年程前から、通勤電車の中で文庫本を読むようになった。それは自然な事で、会社の連中の中でワシが一番の遠距離通勤なので、結構時間があったりするのだ。
今迄、その時間を貴重な睡眠時間の一部に割り当てていたのだが、あるとき何となく文庫本を読んだのがきっかけで、それから止められなくなってしまったのだよ。もちろん文庫本だけではなく、雑誌やマック関係のアンチョコ本も読むのだが、ポケットに入って気軽に読めると言えばやっぱり文庫本になってしまう。
大体が通勤時間に読むのだから一度にガッと読める訳もなく、1週間に2冊読めればイイホウではなかろうか。だからその計算によると、1年に約100冊というのが目安だと思われる。
でもね、最近の文庫本って安くないよ。平均したら450円位じゃあないかな?だから新本はあまり買わないのだよ。殆ど古本。古本屋って言ってもね、昔のような色気ない暗~いジメジメとした店の中にガンコそうなお年寄りが店番しているようなイメージの店ではない。
最近は一見すると普通の明るい本屋さんに見えるけど、実は中古CDも扱っている古本屋さんだよー、という店が多く進出している。その店では、定価の半額というところが古本の相場だが、100円コーナーとか、30円コーナーというのもある。
セコいワシはまず、店に入るなり安い方のコーナーへと突撃する。そして順番に高い方へと移って行くのだな。選ぶ本は、はっきり言って適当! タイトルを見て面白そうなら買う。そういう選び方をしてきたので、アタリもあればハズレもある。自分に合わないと判断した著者は、次から買わなければいいわけで、オモシロければ次もその著者の本を選べばよいのだ。
そんな中でもやはり好きな作家があって、まずムツゴロウこと畑正憲もの。実はこの人の本は中学生の頃からずーっと読んでいる。テレビのあのシリーズも欠かさず見ている(カミさんは呆れているが)。
それから一連のSFもの。星新一、筒井康隆、豊田有恒、小松左京、その他イロイロ。ローダンシリーズは途中で挫折したがね。
それから、鉄道エッセイの宮脇俊三。半径3メートルエッセイの椎名誠。あと、中島らも、新井素子、山下洋輔、本田宗一郎、吉行淳之介、最近は赤川次郎を始めた。しかし、推理物はイカンね。すぐに先が読みたくなる。三毛猫なんて、一冊を2日で読んでしまった。大体通勤片道で完結するくらいの短編集がベストだね。
そーんな中で、1冊だけオススメを言わせてもらうと、畑正憲の「放浪記」をお奨めしよう。自分はなんて不幸でついていないと思っている人に特に読んで欲しい。そこには想像を絶する運命が書かれてある。しかも実話!
追記:
あれはいつだったか、宮脇俊三氏が亡くなられてしまいました。もうあの絶妙な文章が読めないとは、とても残念で仕方ありません。
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