一番最初に乗ったバイク
実はこのCB50というのが、私が最初に乗ったバイクです。
あれはおいらが高校を卒業する頃。他聞にもれず、卒業の間際に原付の免許をとり、バイクは叔父所有のCB50を譲り受けました。
このCBってのがね、年式はその当時ですでに古く、メーターはメッキのセパレート、前サスにはブーツカバーがついていて、ブレーキは前後ドラムと、最終型とは随分違った形をしていましたが、カラーリングは、叔父の趣味でホンダのワークストリコロールに塗装されていて、原付のくせに、やたら存在感があるバイクでした。
当時レースの世界では、ホンダの初期型4スト4気筒のNRが新型の2スト3気筒のNSに切り替わり、いよいよスズキのRGBやヤマハのTZRに対抗する追撃体制が整いつつあるといったところでした。片山が乗り続けたNRというプロジェクトはNSの時代に入っても継続して続けられ、後のVFを生み、ついにNRとして市販されたよね。
さて、このCB50ですが、世代としては、ヤマハで言えばRD、スズキならばRGと同列で、当時のヤマハのRZ、ホンダのMB5、カワサキのARといった新鋭2スト勢と比べるとすでに時代遅れ。従ってスピードの出方はゆるやか。おかげで常時エンジン回しきりの走り方をしてましたが、搭載されているカブ系エンジンは実績があり、しかも丈夫くできているため、ちょっとやそこらでは壊れません。かなり急な坂道も、うなるようなエンジン音を出しながらもきちんと昇りきります。エンジンが扱いやすかったので、乗るのは楽だったのかもしれません。
私は、このCBでバイクの操作方法や基本みたいな事をいろいろ知りましたし、数多くの転倒を経験しました。例えば、スピードの出し過ぎでカーブが曲がれなかったのを始め、雨の日での横断歩道の塗装や、マンホールで滑ったり、車体を倒し過ぎて転倒したり(CBのステップは固定されていたので、倒し過ぎると、いきなり転倒する)と、数えたらきりがありません。
おかげで、いつの間にかこのCBの車体はボロボロ。タンクはボコボコ。かなり悲惨な状況になってしましましたが、私はこのCBを忘れることができません。
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