2013年02月10日

となりの山劇 No.019 ベータが壊れた


修理に出すにも出せない状況に


 これは遠い昔のある日のこと、長年愛用していたベータマックスが壊れました。と言うよりも、壊してしまいました。
 まあ、久しぶりに「いい」ビデオでも見ようかと思い、秘蔵のカセットを入れた途端、何か「カチリ」という音がしたと思ったらそのまま動かなくなってしました。イジェクトも出来そうにありません。実は、最近デッキの調子がよろしくなかったので、修理にでもだそうかなぁと考えていた矢先の出来事でした。

 ヤバイ、ヤバイ、ヤバーイ。修理に出そうにも「いい」テープが入ったままでは出せないではないの。アセりまくった私は、とにかくテープだけでも回収しようと考え、慎重にデッキのケースを開けて機械部を見たのですが、ビデオデッキとはかくも複雑だという事を改めて思い知ったのでした。そこで止めとけばよかったのですが、既に頭に血が上り、テープを回収する事しか頭に無い私は「この辺が引っ掛かっていそうだ」という辺りに力を入れたら、いきなり「バキッ」という音響と共に引っ張った部品が折れ、周辺の部品がバラバラになって飛び散ってしまいました。一瞬顔が真っ青になりましたが、冷静にテープだけは回収し、飛び散った部品は諦めてそのままケースを閉じたのでした。それから改めて「どうしよう」と考えたのです。

 今更修理に出すにもかなりの費用がかかりそうだし、新品のデッキなんてもう売っていないし、だいいち、ベータなんて10年位 前から将来性無い事が判っていたし、・・・・・中古を探すか、確か20000円位 でいいやつが売っていたぞ。それともいっそ8ミリのデッキを買って、ベータを所有している友人の家で、手持ちのベータを全部8ミリにダビングしてやろうか。・・・・・いや待て、今の8ミリも将来的には大丈夫なのか。デジタルテープが普及したら消えるかもしれんぞ。・・・・・「うーむ!」

 念の為言っておくきますが、ここまでベータに固執しているのは、「いい」テープもあるのですが、それ以外の「ちゃんとした」テープも山のようにあるからなのです。ホントだよ!(念を押すところが怪しいって?)

 こうして、結論が出ないまま時間だけが過ぎてゆくのでありました。
 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、どうしよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!

※後日談
結局、ベータ復興計画は断腸の思いの末、断念。数々のコレクションの品物は全て知り合いの同業者(●スの●川さん)に譲渡。よって、わが家における「ベータ家一族」は滅亡致しました。現在は「DVDサラウンド家一族」が頭角を顕し、着々と勢力を拡げつつあります。わが家の「VHS家一族」の立場危うしです。






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posted by サンタ at 14:50| Comment(0) | 本家山劇/となりの山劇 | 更新情報をチェックする
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