2013年02月09日

山劇 No.104 実録!バカ大家 4

山劇/となりの山劇シリーズ
バカに知恵入れしてる奴がいる?

 まー、あれから特に大きな動きは無かった・・・わけでもありませんが、今回は例の無断ドアオープン事件の要望書にまつわる話です。

 前回は、大家に対して要望書を手渡したところ、「直ぐに持ってきます」と言いつつも実際に持ってきたのは3日後。しかも原本ではなくてコピーだったものだから、それでは困ると言って突き返したらその後3日間連絡無し。というトコロで終わっていたと思う。

 大家の旦那と娘だけはウチのアパートに住んでるんだから、持って来ようと思えばいつでも持ってこれそうなのにね。それでさすがに4日目になって奥さん連中が「何やってんだろ」 と騒ぎだし、工場に電話を入れた。

「あれからずーっと連絡が無いのですが」

「帰りの時間がいつも遅かったから、こんな時間では悪いかなと思いまして」

「窓の電気が点いていれば大丈夫でしょうに」

「今ね、年度末ですごく忙しいんですよ」

「ここ迄車で10分とかからないでしょうに」

「・・・・・」

「もういいです。今から取りに伺います」

 とにかく何を言っても言い訳しかしない大家に業を煮やし、その工場まで出向いてその原本をひったくるようにして受け取ってきたのだそうな。普通はこれでオシマイとなるところなんですが、その要望書を改めてよーっく見てみると、大家の署名の欄には『ゴム印』が押してある。確かにフルネームではあるけれど。こういう場合にフツーゴム印を押すか? その横にある印のトコロにもシャチハタが押してあるし。何考えてんだろ。

 いくらなんでもこれでは筋が通らないと思い、きちんと署名をしてもらおうとは思うけど、用紙を渡してまた後日なんて事やってたらまた日数がたってしまうと思い、今回も工場まで出向くことに。これでめでたく直筆の署名と、きちんと朱肉のついた印をついてもらい、これでやっと一件落着。と思いきや、話はまだ続く。大体からして、署名を受け取る際に、「これでいいかね?」は無いだろう。とにかく自分が悪いことをしたという気持が全然無い様子。「お手数をかけて申し訳ありません」と、何故言えない。

 この要望書にはアパートの住民の署名欄が設けてあり、短期間に集められただけの人数分の署名が記載されている。今回の人数は全住居戸数の約3分の1くらいに過ぎなかったけれど、あと数日粘れば殆どの署名が集まった筈。それで、その連名署名の欄を見ると、何やら落書きがしてあるのです。中でも一連の件でうるさかった数軒には「○」を。その他の署名には「△」を。署名が無いトコロには「×」が付いている。何らや意味あり気に見えて仕方がない。

「トコロでこの記号って何の意味か聞いた?」

「いや~、それどころじゃなかった。」

「でも、聞いたんだろ」

「確か、ペンキ屋と相談しながらメモ書きしただけだと。」

「何のメモ?」

「何でも無いから気にしないでくれって」

「普通こんなところには落書きしないって」

「それしか言わないのよ」

「署名してくれた人に写しを配るときに何と言って説明するんだよ。聞かれるに決まってるじゃないか」

「それもそうよね」

 これでめでたく原本が戻ってきたので原本の写しを取って、たまたまアパートに居た大家にも手渡した。そして、先週に突っ返した大家が取った写しは正式なものではないから、処分したいと申し出ると、どうやらコンサルティングの方へ渡してあると言う。それから例の落書き記号の事も聞いてみる事に。

「これが写しです。大切に保管して下さい。それから、今回署名して頂 いた全員にも写しを渡します」

「全員に渡したのですか・・・」

「それから、先日大家さんが取られた写しは原本と内容が異なっているので破棄したいのですが」

「それが、今は手元に無いのです」

「何処にあります?」

「コンサルティングに渡してあります」

「それなら、連絡して返却して貰って下さい」

「わかりました」

「それから、ここの記号の件です。」

「それは何でも無いって言ったじゃありませんか」

「それだけでは納得出来ませんね。理由を言って下さい」

「何処の家が留守だったかを確認していたので。」

「それならそう言えばいいじゃないですか」

「大体、こういう書類に落書きするという事がおかしくないですか?」

「そうですね」

「でも、判ってるとは思いますが、今回の件で苦情を言っているのはこの 署名の宅だけではありませんよ」

「え?そうなんですか?それは何処のお宅ですか?」

「それは僕からは言えません」

「教えてくれたっていいじゃありませんか」

「アナタ、何も判っていないようですね」

 とりあえず、大家は記号の件に対して「留守」の確認だったとは言うけれど、何故ウチも記号がつけてあるのか。ウチと1階のペンキ事件の宅も在宅だったぞ。まだまだアヤシイ。そもそも、ただでさえも日頃からウロウロしていてうっとうしいのに、正式に住み着くのは迷惑以外の何物でもない。一応その場は「大家が住むのは迷惑だから止めてくれ」とは言っておいた。

 この時は他にもいろいろ話をした。それで判ってきたのは、どうやら大家の方針というのが、大家のやり方が受け入れられない人は住んで貰わなくていい。言ってみりゃ、文句を言わない人だけが住んでくれればよい。という話らしい。今どきそんな大家がいるのかと思いきや、実際ここに居るのである。

 それから、アパートの中で一番日当たりが良い南側3軒のどこかが開いたら自分が入りたいとも言う。ちなみにウチのアパートは東向きになっていて、ウチを含む上下3軒が南向きに窓があり、とても日当たりが良い。と言うことは、この3軒のうちの何処かが出てけとでも言うつもり? 大体、住むんだったら一番条件が悪い北側の1階にでも住んだらどうなのだ。たしかあそこには全館の火災報知器のモトが付いているぞ。

 さて、その後日の話。コンサルティングに渡っているという正式でない方の写しはどうなったのか。全然連絡が無いのでまたしてもこちらから連絡をすると、コンサルティングが捨ててしまったという。いくら写しとは言え、捨てるとは失礼にも程がある。この大家の件もあるし、一言文句を言ってやろうと、連絡先を聞きだそうとした。

「そのコンサルティングとやらの連絡先を教えて下さい」

「本当に電話するつもりですか?」

「だって、失礼じゃありませんか」

「わかりました。それだけは止めて下さい」
 ここで、やっと大家が白状したのである。なんと、そのコンサルティングと言うのは実はいわゆる『スジ者』であり、家賃の取り立てやトラブルがあった時に相談しているらしい。これが本当の話なのか口から出まかせなのかは確認するつもりもないので分からない。しかし経営している他のアパートも、その人達の仲介で購入しているし、紹介してもらっているという。そして、どうしても必要な場合もある。とは言うものの、もう縁は切れないのだろう。

 だから、今回このような事件が起きましたと一応は報告しに行ったところ、大家の目の前でビリビリと破って捨ててしまったと言う。コンサルトの存在が本当かどうか確認する術は無いが、とりあえずはそういう事なのである。これで全ての謎が解けたような気がする。そういうコンサルティングと付きあっているからこそ、今迄一連の事件が起きたのだし、住人への接し方もヘンなのであろう。とにかく「謝罪」したら負けだとでも思っているのではないだろうか。

「今回の件は私共が全面的に悪いのですから、これ以上事を荒立てないで下さい。これ以上騒がれると、あなた方もここに住めなくなるかもしれませんよ。

 なんと、今度は脅しである。本人は気を遣って言っているつもりだが、これは立派な脅迫であろう。

「そういうトコロと付きあってはいますが、私は決してそのような者ではありません。この話は他の人には話さないで下さい。ここだけの話にして下さい」

 それは今後の大家の対応一つだろうに。何かトラブルが起こった時に迄そんな約束は出来ないな。これで少しは懲りておとなしくなってくれればいいのだが、あの大家、基本的に住人の意見に耳を傾ける事はしない。相変わらず自分がやりたいようにやっている。やっぱり、こんなアパートは早く出たほうがよさそうだと思うものの、結局は資金が無いから出て行けない。あ~あ。

 ところで、ペンキが付いた車の件だけど、ウチの車は既にディーラーから戻って来ていて、現在ピッカピカ。それに対して隣の教授の車は未だにペンキがついたまま放置されている。どうなっているんだろうね。ああいうペンキトラブルは迅速に解決する事がセオリーなんだろうに。何でもそうだけど、バカ大家は後ろめたい事があるとすぐに逃げる。後回しにする。という事がよ~くわかった。底が見えたな。






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posted by サンタ at 21:40| Comment(0) | 本家山劇/となりの山劇 | 更新情報をチェックする
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