もう既に劇場公開になったので、もうそろそろいいでしょう。 先月の26日に早々に先々行で観てきてしまってから、内容的な話題に触れたくても触れることが出来なかった。それは何故かって? そりゃあーた、一応礼儀でしょうが。
とはいえ、既に『スターウオーズの全容解明』なんて銘打った本や雑誌が山のようにあるから、そんな事に気を遣う事自体が無意味といえば無意味かもしれん。
でもやっぱり、ああいった本に書いてある事は実際に観てみないと解らない。いや、どちらかというと映画を見てから読んだほうが良いのではないだろうかと思う。
というのも、実際に映画を観てから思ったんだけど、ストーリー展開的にかなり無理があるとみたから。
つまり、内容的にすごく濃いのだけど、上映時間の関係かそれぞれのシーンがあっさりと描かれすぎていて、本来はじっくりと説明するべき、バックボーンとなる背景部分を省略したんだなぁ、というかストーリー展開が早すぎて何が何だか分からないうちに次のシーンに変わっている。というように見えた。
まずはやはり『ジェダイの伝説』がわからない。映画中にはジェダイ評議会なる会合があり、それは最高幹部会だとは理解できる。だが、ジェダイがどのような位置にあるのか、そしてその実態はどうのうになっているのか。もしかするとこれらはエピソード2で判明するかもしれないが、今回の話の中ではあっさりと描かれすぎていたように感じた。
それから肝心なことだが『元老院』とか『共和国』の実態がわからない。確かに目も眩むような議会場の風景ではあったが、その地位と力関係がイマイチ理解できない。更に、その共和国には軍隊なるものがあるのか? もしあるとしたらそれは『国連維持軍』のようなものなのか? その他にも、ナブーのアミダラ女王の共和国における力関係。そして発言権の強さ。その辺りも不明。
これらの全てが、まるで映画中の雰囲気で汲み取って欲しいと言わんばかりのストーリー展開であった。確かにそれでも良いかもしれん。このシリーズを始めて観る人ならそれでも良いかも知れん。だけど、正真正銘の第一作からずっと劇場公開で観てきた者には何か少し足りないのではないか。根っからのファンにこそ、そういった思い入れが強い。
もしかすると、このシリーズも既にスタートレックのようなファンの為の映画になりつつあるのかもしれない。なんだかいろいろ文句を言っているようだけど、別に嫌いという意味ではなく、すごく気に入っているのだよ。確かにストーリー展開的には多少の不満はあるが、その場面場面の見せ場は素晴らしい。文句のつけようが無い。と、いうことでかなり前振りが長かったけど、その時代の背景を理解するためにも映画を観てから改めて解説本を読むといいだろう。きっとそのシーンが再びよみがえり、映画を一度観て2度おいしいに違いない。
さて、今回のエピソード1及び2~3の特異性は、『そのストーリー展開の大筋が既に分かっている』点だろう。つまり、どういう展開になろうとも既に公開済みのエピソード4に繋がらなくてはならないんだね。興味は、このエピソード1が果たしてどの辺りから話が始まるのかという所からあった。実際にはエピソード4の年代から32年程前の話という設定だそうだが、もう少し遡ってもよかったのではないだろうかと思った。
その理由は先程まで述べてきた事だが、その時代背景が充分に描かれていないから。個人的にはこのエピソード1はもっと神話的な、ジェダイの騎士団が活躍している全盛期辺りの話から始まるといいなと思っていた。エピソード1の時代には既に成熟期にある。これが実際にはアナキンの少年時代から話が始まる。という事は言い替えると、エピソード1~6の話は全て『ダースベイダーの生涯』とも言えるのではないだろうか。
さて、今回も少なからず謎を残している。まずは、アナキンの出生の秘密。それから、ダースモールの生死。このどちらも未だわからない。何しろ映画の事だから、死んだはずが生き延びたなんて展開はいくらでもある。次回以降はどうなるのだろうか。次回作はアナキンが20歳前後の話だと推測されている。今でさえも多少大人びている子供が、立派な青年に成長しているのである。その頃になるとかなり意気盛んな頃のはず。
だから、どのような形で『皇帝』と対決するのかという点が問題となるのではないだろうか。そして、その戦いは必ず破れる筈である。もしくは何かの理由で、怒りの感情を制御できずにそのままダークフォースに向かって行く筈である。
その辺りの話にアナキンの母親が登場するのではないか、という噂もある。これはあくまで噂。もう一方では遂にはシスの皇帝が誕生する。シスの皇帝は、多分最後に議長に当選した男である。その皇帝が共和国の内部、もしくは外部に『帝国』を築き上げていく。その『帝国』が共和国に謀反を起こすのか、分裂するのかは不明だが、いずれは『クローン戦争』が勃発する筈。
その戦争の時かどうかは分からないが、最強の暗黒のフォースの使い手となるベイダー卿がジェダイの騎士を皆殺しにしてしてしまい、事実上はジェダイは破れ滅び、そして共和国も滅ぶ、もしくは弱体化して、帝国が全てを支配する時代が来る。旧共和国軍はいつからか反乱軍と呼ばれることになる。その結果、辛くもベイダー卿の追っ手から逃れたヨーダは故郷のダコバへ、オビワンはベン・ケノビと名前を変えて、何故だかアナキンが育ったタトウィーンへ、隠遁してしまうのである。
さて、アナキンの話に戻る。アナキンはいずれ結婚し、妻の妊娠を知らない間にダースベイダーにならなくてはならない。というのも、後の話では息子の存在を知らなかったからである。そして、ベイダーの知らない所で双子が産まれ、生まれた瞬間から二人は別々にされ、そのうちの男子の方は恐らくオビワンと共にタトウィーンへ逃れ、『叔父』と称する夫婦に預けられる事になる。その男子とはルークの事である。
勿論、『叔父』さんはその辺りの事情は全て分かっているはず。ルークの父親がアナキンであり、ダースベイダーである事も。オビワンの事も分かっている。それならば、ルークを預かるという事がどれだけ身の危険だという事がわかっていたかというと、多分わかっていなかったのではないか。割とノホホンとしている。
それと、ジェダイの規定には弟子の年齢制限のようなものがあるのに関わらず、オビワンは自分のパタワン(弟子)として育て上げる事を放棄している。それはヨーダも同じ。それどころか、ルークを預けっぱなしにして、その存在すら忘れていたかのようだ。うーん、いろいろあるな~。
これらは全て勝手な予想に過ぎないし、どのような話がからんでくるかは分からないが、少しは当たるのではないかと思っている。今から次回作がとっても楽しみなんだ。
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