最近ですねー、オークションにはまっています。オークションって言うのはいわゆる例の「ハンマープライス」ってやつですね。インターネットに入れる環境にある人ならば知らない人は居ないという「Yahoo」の初期画面 の上のところにある「オークション」という小さな文字がその入り口です。
このオークションを見始めたのは実はここ1ケ月にも満たなくて、夏頃から「じゃまーる」を見ていたんです。というのも、近頃子供が大きくなるに連れてモノが多くなってきて、僕の持ち物がどんどん迫害を受けまして、従来一人で独占していた本棚や整理棚が一つ一つ、また一つと明け渡しを余儀なくされ、そこから溢れたモノは無理やり押し入れに押し込むと言った図式が成り立ってきました。しかしながら只でさえ狭い押し入れにそんなに収容力が有るわけはなく、そして奥に押し込んだが最後、二度と日の目を見ないだろうといった有り様です。その押し入れもついに限界を迎えてしまいまして、ここのところ様々なモノを友人や知人に押し付けるようにして処分してきたのです。
しかもその殆どはタダです。恐らく雑誌や本などは業者に売れば少しはお金になるには違い有りませんが、殆どタダ同然にしか売れないんですね。ま、それならばそんなモノでも欲しいという人にあげてしまった方がいいと、その方を選んでいたのです。かつて最盛期には1000冊はあろうかというコミックス本はこうして姿を消しました。ウチに山程有ったビデオテープもみーんな知人にあげてしまいました。こうして狭い我が家の狭い押し入れにも少しは余裕が・・・やっぱり出来ません。(笑)
結局、相当にモノを手放したものの、増える方も加速度的に増えてきて、全然収納に余裕が出来ないのです。今迄いろいろ手放したものの未だ残っているものがありまして、これは自分なりに思い入れがあるものなんです。でもやはりこれも手放さないといけないのだな、と思ったのが今年の夏頃でありまして、試しにニフティーの掲示板を利用した事も有るのですが思うように返事が来ないんですね。参照数だけは確実に上がって行くのですがね。
丁度その頃に本屋で見つけたのが先程の「じゃまーる」で、んじゃ試しに載せてやろうかと数本載せてみましたが、結果はさっぱり。特に高い設定をしたつもりも無いし、「欲しい!」と言う人が現われたら格安でもいいから引き取ってもらえればいいか、というつもりでしたが、それでも購入希望者が現われません。個人売買ていうものは購入する側としては余程格安で、できるならタダ同然で購入したいのではなかろうか。と思えて仕方ないのです。
そうしているうちに会社で隣の席の若い衆(部下なんだけど)がインターネットで何やら見ているのを見つけたんです。見るとそれがYahooのオークションだった。というワケです。聞いてみると出品や掲載はタダだそうで、それならば試しに載せてみると、あっけなく売れてしまったんですね。代金の方も恐るべき早さで入金もあって、オークション終了後3日後には全て完了となりました。
しくみを簡単に説明すると、オークションに参加するにはYahooのIDが必要で、これは簡単な手続で取得できます。次に出品するカテゴリを探し、そのカテゴリで「出品する」を押すと出品フォーマットが現れ、写真や商品解説や金額や、オークション開催期間等の必要事項を記入設定していくだけで出品完了となります。最初は分かりにくかったんですが、設定する金額は3つありまして、まずは「オークション開始金額」の設定。これはどの金額から入札を受付けるかという設定です。次に「希望落札金額」の設定。これは出品者が最低どのくらいの金額で落札して欲しいかという希望金額です。そして3つめが「最低落札金額」の設定。先程の2つの金額はブラウザ上に表示されますが、「最低落札金額」は表示されません。
つまりこうです。ある商品を希望落札金額10000円で、500円からオークション開始したとします。開始は500円ですが、入札希望者が多数居れば金額はどんどん上がっていきます。そうして金額が10000円を超えれば文句無く商談成立という事になるでしょう。しかし問題は希望落札金額に達しない場合です。ここに3つめの「最低落札価格」があるのです。仮にその金額を5000円とします。それは、オークションによって上がってきた金額が5000円を超えたならば、希望金額に達していなくても「落札」を認める事を意味します。逆にオークションの金額が5000円以下だったならば、出品者は「落札」させる義務はありません。この場合は出品者は落札しなかった品を再出品させる事も出来ます。
その他にも「自動入札システム」等、様々なしくみが工夫してあって、なかなか充実した内容になっています。それでね、別に売買するというつもりはなくても、いろいろ眺めているだけで楽しいのですよ、これが。
例えばね、どのカテゴリにも当てはまらないという「その他」というカテゴリがあるのですが、そこに登場するモノがオモシロイ。そこではとんでもないモノを販売していて、例えば今迄見た中での最高金額が茨城のリゾートでなんと20億円だとか、連番の電話番号が2000万円だとか、よーわからん特許が5000万円だとか、何処で手に入ったのかレントゲン車を売る奴とか、とにかく見る者を飽きさせません。
それで自分の事ですが、最近では「初代MA―1タイプBOSSジャン」を出品しました。希望金額5000円で開始金額2000円のところ、現在価格は12000円となっております。なんだか、自分の出品モノの金額がどんどん上がっていくのは一種の快感でさえ有り、暇があったらつい見てしまうというYahooの罠にすっかりとはまり込んでしまっているのです。逆に自分が入札していて、自分が最高金額を付けていて安心していたら、オークション終了10分前に他の人が僅かに高い金額を付けられてしまって落札を逃してしまったというような悔しい思いをした事もあります。このようなリアルタイムといった緊張感が面 白いんでしょうね。さあて、自分の周りには未だマニアックなものや本当に不要なモノがいろいろあります。まだまだ当分これで遊べそうです。
補足:
現在ヤフオークションは「参加料」が必要です。さらに、出品する際はいろいろ細かな小額なシステム料が必要になってきました。とはいえ、オークションの仕組みが魅力的なのは言うまでもありません。
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