それで、それから２ケ月程たったある休日のこと。何となく中古車のチラシを眺めていたらプレマシーが１４８万９千円で出ていたのである。３台も。それぞれの走行距離が１０００キロ～２０００キロ。車検が２年半もついている。実際にそのチラシが入ったのは２日前だったので、もう無いだろうなと思って試しに見に行った。 アンフィニ岐阜である。
その時に一番怖かったのが、未だに１台も売れていなくて３台とも残っていた場合のこと。もしそうだったら素直に「ごめんね。」と言ってスゴスゴと帰ってこようかとも思った。一応朝一に見に行ったのであるが幸い（？）にも既に２台が売約済み。残りの１台がそこにあった。というか、無かった。何でも、あのチラシはアンフィニグループの数店舗の共同企画という事で、その実車は現在大垣にあるという。
そこで一通り話を聞くと、どうやらその３台は全て試乗車として使用されていた車であり、今回はフェア用として特別に提供した。・・・らしい。それなら普段はいくらで売るのかというと、１５８万９千円で売るもの・・・らしい。あくまで疑り深いのである。
僕は基本的に中古車を購入するつもりは無かった。一旦購入したら１０年くらいは乗るつもりなので中古車を購入しても意味はない。と考えている。そもそも自分には中古車を見る目が無いし、距離なんて乗り方一つで程度を推し量る物差しにはならない。ましてや距離自体も疑わしい・・・なんて言い出したらキリがない。
それでも一応更なる値引きの交渉をした結果、用品を３８０００円分つけるという話で合意。とにかく今は現物が無いので昼過ぎから出直すから、大垣から現物を持ってきておいて。具体的な話はそれから。という事になり、昼飯を食べてから改めて出直すと、そこには紺色の車体の現物があった。希望としては銀メタがよかったんだけどね。ま、いいか。てな感じ。でもこれはマツダだという事で、あくまで疑り深い自分としてはいろいろあちこちいじくり回し、エンジンを眺めて汚れが無いかどうかを確認し、ベルトの具合とか、エンジン音とか、ブレーキ周りの汚れ、タイヤの溝、マフラーの汚れ、ドアの縁に傷が無いかとか、考えられる限りのチェックはしたつもり。
シートも実際の運転ポジションでセットしてみて、２列目と３列目の広さを確認し、シートアレンジを一通 り実演してもらって、カミさんにコラム式ＡＴを説明し、今迄マツダ車でどういった事が起こったのかと言うことを営業マンにトクトクと説き、今回は新車の保証をつけてもらうという事を確認してから決めた。すんなりと決めちゃった。あ～あ。
最終的には用品を１万８千円分追加して、結局は総額で１７１万８千円。これには税金等の諸費用も何もかも入ってのコミコミ価格。車検代は不要。これ以上はビタ一文も出ない。フツーに考えるとこれでも高いと思う。ごく一般的な小型セダンから比べると高いなーとは思う。しかし実際のところプレマシーにしても値引き無しで新車で購入すると軽く２２０万円は超える。その事を考えるとお得。一応中古には違いないが、これを新車だとこじつけると約５０万円引きとなる。・・・と、強引に自分を納得させている。不安は未だ拭い去れない。本当に大丈夫なのだろうか。
そして目出度く納車があって、実際の使用感としては・・・悪くない。（少し安心）
何しろ今迄乗っていた車がホンダシティーだったから尚のこと、全ての点で優れていると思う。車内は開放的で広く、アイポイントは高いというか丁度いいし、エンジンも思いの外キビキビ走るし、高速道路で１００キロ出しても殆ど震動やエンジン音を感じないし、きちんと止まるし（笑）、カーステにＣＤが入って音もいいし、と言った具合。
ちなみにこの周辺のカタログを漁ってみると、プレマシーには新型カペラや新型ＭＰＶパーツがかなり流用されている。エンジンなんてモロにカペラ（１８００のグレード）だし、一体型のカーステとエアコンはＭＰＶと同じもの（を流用？）。反面最初に少々戸惑うのが前方の感覚。あれ何て呼ぶのだろう、車内のダッシュボード？がかなり広めに取ってあって、フロントガラスが遠いので前方の感覚が掴みにくく、車間がわかりにくい。まるでバスを運転しているような感覚。車自体の取り回しは意外と楽だと思うが、バックする時に後方がよく見えない。３列目に誰かが乗車している時は特に見にくい。
それとブレーキ。ブレーキ自体の効きはいいとは思うけど、少々効きすぎるという感触もある。あれがカタログに書いてある「ブレーキアシスト」ってやつかもしれない。自分としては少ししか踏んでいないつもりでも、意外に減速してしまうという感覚。これも慣れといえば慣れの範疇かも知れんけど。ま、そんなとこかな～。
とにかく暫くは様子見ね。店の人には悪いけど、今回は価格に釣られて購入したようなもの。でなければ多分、マツダ車は購入しなかったよ、きっと。これが吉と出るか凶と出るか、とりあえず５年後が楽しみなのです。はい。
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