あれは既に何年か前の事、何を血迷ったのか事もあろうに車を衝動買いしてしまった。どうしてそんなに突然車を購入してしまったのか。とにかくその時には相当に血迷っていたわけだから何が何だかわからない。わけかんねぇから衝動買いというのだが。
それもよりにもよって『マツダ車』を購入してしまったから、まさに血迷っていたとしか表現のしようがない。何故だ!何故マツダ車なのか?というのも、自分としては絶対にダイハツとスズキとマツダは購入しないだろうとと信じていたから。
以下は全くの個人的な観点だから気にしないで欲しいのだが、個人的にはどうもダイハツとスズキとマツダが嫌いである。そもそも軽4輪という車種が眼中に無いという事も事実だが、何だかあの『安普請でございます』といった感じが好きではない。もちろんこれもグレードによってはいろいろあるとは思うし、そう思い込んでしまった時代が古い、というのもある。
挙げればいろいろ有るけど、具体的にはカミさん方の母が購入したシャレード(普通車)の安っぽい事。インパネ等まるでプラモのようなプラスチック然とした造りだし。そして何よりもハンドルが貧相で情けなかった。エンジン音の防音も有ったものではないし、乗り心地は最悪。僕が何より軽を毛嫌いするのは、ドアを閉める際の音。まさに鉄板を貼りあわせただけの『音』がする。そんな事、口が裂けても母の前では言えない。(カミさんには言う)
スズキの方は『な~んであんなに』ダサイんだろうというほどデザインが嫌い。どれもこれも好きになれない。今もあるかどうか知らないけど、どー眺めても『セルボ』に美点を見いだす事が出来ないし、どうやったら『マイティボーイ』のような車を企画出来るのだろう。僕がスズキで乗ってもいいなと思ったのは『ワゴンR(旧型)』のみ。新型のデザインは嫌い。
ダイハツとスズキでさえもこれだけうだうだと言っているんだけど、中でもマツダ車だけは絶対に購入しないという、まるで信仰に近いものが心の中にあった。というのも、たまたまだとは思うが自分の周りにすっげー程度が悪いマツダ車が多かったから印象が悪すぎるのだ。
サンプル数は全部で5台。内訳はファミリアワゴンが1台、ファミリアスポーツタイプが1台、ルーチェが2台、デミオが1台。これだけある。中でも一番最悪だったのが会社の社用車として購入したファミリアワゴン。勿論グレードなんて最低で結構という事で最低ランクの車種を選定したというのもある。おかげでドアは軽いし、天井が安っぽい造りだから雨が降る度にトタンのような音はするし、まぁその辺りは値段で決めた事を差し引いて考えると妥当かもしれない。
しかし、最初に試乗したときに驚いたのはブレーキの感覚。踏み応えがまるでゴムを踏んでいるように足応えが無かった事。ブレーキの利き具合が足の裏に伝わってこないと言ったら良いのか、とにかく変な感覚だった。これを車屋に文句を言ったら「そんなものだ」と言うから仕方がない。別にブレーキの効きが悪い事でもないのでそのうちに慣れるだろうと思っていたら、そのブレーキがすぐに壊れる。何度ディスクやシューを交換しただろうか。ブレーキ部分をまるごと交換した事も有る。結局これは廃車するまで交換し続けた。単なる『消耗』では決してない。
次に信じられないのがエンジン。回転が、特にアイドルが不安定なこと。これは5万キロを越えた辺りから来た。信号待ちをしていると突然アイドル回転数が高くなったり低くなったり。とんでもない動きを示すのである。
この影響による被害は特に冬にひどく、先ず始動時にエンジンがかからないのは序の口。運良くエンジンが始動できてもエンジンが温まる前に発進するのは自殺行為。とにかくすぐに止まる。それならエンジンが充分に温まったらいいのかというと、そうでもない。頼むから右折の交差点の真ん中でエンストしないで欲しい。オートマのくせに。
後年になるとこの現象がより顕著になり、信号待ち中のエンストを防ぐにはエンジンやミッションの負担を軽くする為に直ちにニュートラに入れるというのが鉄則となった。それでもエンストする時はする。
先に紹介したサンプル中でデミオを除いた他の車も此処まで酷くはないが似たり寄ったりのところがあった。そういう身をもって体験している事例があるものだからマツダだけは乗らないという信仰が出来たのである。
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