2013年02月06日

山劇 No.068 モデルガン昔話 1

山劇/となりの山劇シリーズ
最初は誰でも通る道

 そーいやぁ昔々の一番のポピュラーなオモチャは「銀玉鉄砲」だったな。中でも一番安かったのは多分ワルサーPPKを模したやつで、銃口の下に実際の玉 が出る穴があるタイプの鉄砲ではなかっただろうか。

 この鉄砲に使用する「タマ」は銀玉鉄砲の名前の通り銀色をしていて、手の中で握っていようものなら、手のひら中が銀色のコナまみれになってしまうシロモノだ。この通称「銀玉」と呼ばれるモノは、当時は小さな紙の箱に入っていたと思う。だが、後年になってビニールの小袋入りに変わってしまったと記憶している。

 普段殆ど再利用されないまま使い捨てで使用されてきたタマの中にも「金玉」と呼ばれた貴重品が存在したのを覚えて居るだろうか。
 それはまさしく文字通り、金色をしたタマなのだが、近所の駄菓子屋にめったに入荷される事が無かったか、たまたま地域的に流通していなかったような気がする。

 だから、たまたま偶然にも手に入れた奴は仲間ウチからヒーロー扱いである。その持ち主から恭しくひとつだけタマを恵んでもらうのであった。
 ところが、もらったのはいいのだが、いざ使おうとしても、何だか勿体ないような気がして、そのまま大切な宝物として何処かに隠しておくと、結局何処かに無くしてしまったような気がする。

 また、この銃のタマが出るしくみが知りたくて、分解してみた事も少なく無かい。だが、自慢ではないがそれらは例外なく現状復帰不可能となり、結局捨てる羽目になってしまったようだ。

 普段こんな遊びに使用していたのがいつも「銀玉鉄砲」だったのは、とにかく本体の値段が一番安いし、タマも数が多くて安い。
 すなわち「ランニングコスト」が安いという、僕らにとって最大かつ唯一の第一条件をクリアしていたというのが本当の理由である訳だ。でもね、もう多少予算が許すなら、銀玉 鉄砲ではない鉄砲が他にもあった。

 その一つはリボルバータイプの銃で、撃鉄を引くといっちょまえにもシリンダーが回るというカワイイ拳銃である。タマは小さなプラスチック製で、いわゆる「タマ」という形をしていた。しかしながら、この拳銃は仲間ウチでは不評であった。
 なぜならば、この銃は「壊れやすい」という最大の欠陥を持っていたからだ。いつも調子がいいのは最初だけで、すぐにシリンダーが回らなくなってしまったり、撃鉄がロックしなくなってしまった。耐久的信頼度がイマイチ欠けているのである。結局、高い買物になってしまうのである。

 そしてなによりも連発が利かないことが最大の敗因になる。シリンダーにタマを詰めている間、仲間からビシバシと撃たれ続けなくてはいけないのである。。この為、この拳銃が遊びの桧舞台に登場する事は無かった。



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ラベル:銀玉鉄砲
posted by サンタ at 22:25| Comment(0) | 本家山劇/となりの山劇 | 更新情報をチェックする
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