さて、CDが発表されたのは今から15年ほど前だっただろうか。当時、全てのレコードがCDになるのかという論議が雑誌上でなされていたが、それから5年くらいで殆ど全てのレコードがCD化されてしまった。その切り替え時期をモロに体験したのだ。
ワシの息子はきっと「レコードって何?」と言うだろう。それにしても、レコードがCDになって、デジタル的クリアな音とか、楽な取り扱いを手にいれたが、失ったものも少なくないぞ。
まず、ジャケットアート。30センチ角に展開されるレコードジャケットは正にアートだった。CDには無いこの大きさが貴重だった。CDという便利と引き替えにジャケットアートを失ってしまったのだ。
音で言うと、最新のデジタル録音は確かに音がいい。しかし、昔のレコードをCDに置き換えただけのCDはノイズ部分を無理に取り除いてある節があり、何か物足りない。
あとは価格。最近は輸入版CDが安く販売されているし、一部の古いアルバムを値下げしているが、まだまだ高い。CDになるとコストが下がって安くなるというウリは何処へ行ってしまったのか。シングルが1枚1000円もする現状を疑問に思わないのか。
何はともあれ、ワシらのセーシュンはこんなんだった。むろん最初から全部買える筈もなく、大半はオジからの提供試供品、もしくは貸し出し品で賄っていて、それから徐々に揃えていって10年前にはほぼ一式揃った。
その後、結婚して子供が生まれたら部屋の中に置き場所が無くなって、全セットをあっさりと後輩に無償であげてしまいました。その代わりに例のCDラジカセを購入したのですが、その見事なまでの無能ぶりに不満タラタラでやんなってしまっているというのが現状なのであります。
とりあえず、このシリーズはココまで
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