何を隠そう自分は会社の中ではマック歴が一番長い(長いだけの話なんだけど)。そのせいか、新入社員の研修担当になったりするのです。
ウチの会社の社員は殆どが中途採用が多いので、その方のマック歴はさまざまであります。そいう事情があってまず行う事は前の会社での癖を改めて頂き、ウチの会社流のローカルルールを覚えてもらう事であります。ただし、全体に影響の無い部分まで縛るつもりはありませんし、個人的なワザは好きにしてもらいます。そして、話を聞いている中で「これは便利だ」という新しいワザは即座に当社のローカルルールに採用されます。
問題はここから先の事なのですが、マック歴が長いだけあっていろんなノウハウがそれなりに有るわけですよ。それで、なるべく無駄が無いような方法を教え込んでいく訳ですが、反面、こういったノウハウを先に教え込んで良いものだろうかと考える事もあります。というのも、ノウハウという物は失敗と苦労と工夫の産物なんですよね。だからよく人から「何でも知ってるね」と言われたりしますが、そのノウハウの数だけ失敗を繰り返しているのであります。それだけ失敗を経験して得たノウハウですから、そのノウハウの有り難さが身にしみているのです。
簡単な例で言うと、バックアップの重要さは、オリジナルデータを壊した事が有る、又は不注意で消してしまった事が有る人しか、その重大さは分かりません。それはいくら口酸っぱくして「バックアップしろ」と叫んでも、本人が経験して、痛い思いをしなければ解らないのです。また、そうした経験を積んだ人はちょっと位のトラブルもなんとか自力で解決する力や、予防する知恵がつきます。ところが、そういうノウハウの部分だけを教えられた人は表面の部分だけしか理解していなくて応用がきかないので、何か事ある度にオロオロとしています。
ですから、最初から便利で安全な事を教えるのではなく、そろそろ不便しているのではないかなという頃を見計らって、もっと便利な事を教えるようにしようかなぁとも考えています。知っているのに教えないと言うのはなんだかイジワルな感じもしますが、本人にとってはむしろプラスになるではなかろうかという方向に考え方が変わりつつあります。
マックのソフトの操作方法を習得する事ももちろんですが、マック自体、つまりOSにも強くなる必要があります。つまり、エラーやフリーズや、処理速度なんかの問題にぶつかった時、それらを自力で解決する知識として必要になります。例えば「大阪でプリントアウトするなよ、遅いから。」とクドクド繰り返して言っても、つい大阪でプリントアウトしてしまって「遅い」と言って怒っている人がいます。こんな時、フォントの違いを理解していればPSプリンタで大阪は使用してはいけないと理解できる筈です。
その際、どんな雑誌でもいいから連続して読むようにと指導はしてますがなかなか難しいようです。自分は「マックパワー」で色々教えてもらった口なんだけどね。おかげでシステムを壊した事も数えきれないけどね。
- 山劇 No.125 クックパッドの新サービス「Holiday」について
- となりの山劇 No.143 怪しい業界用語辞典 その2
- となりの山劇 No.142 怪しい業界用語辞典 その1
- となりの山劇 No.141 桃色印のお仕事 その8
- となりの山劇 No.140 桃色印のお仕事 その7
- となりの山劇 No.139 桃色印のお仕事 その6
- となりの山劇 No.138 桃色印のお仕事 その5
- となりの山劇 No.137 桃色印のお仕事 その4
- となりの山劇 No.136 桃色印のお仕事 その3
- となりの山劇 No.135 桃色印のお仕事 その2
- となりの山劇 No.134 桃色印のお仕事 その1
- となりの山劇 No.133 むふふなお仕事
- となりの山劇 No.132 怪しいお仕事
- となりの山劇 No.131 アダルトなお仕事
- となりの山劇 No.130 車が無い生活
- となりの山劇 No.129 話にならない話 その12
- となりの山劇 No.128 話にならない話 その11
- となりの山劇 No.127 話にならない話 その10
- となりの山劇 No.126 話にならない話 その9
- となりの山劇 No.125 話にならない話 その8