原因はやはり潮干狩りである。要するに先の交差点で有料道路からの合流車がやはり列をなしていて、渋滞が発生している。幸いにもこちらの車線が直進のため、合流車と比較すると進みは格段に早い。この渋滞も、途中で潮干狩り場が出現するたびに減少し、師崎に近くなった頃には渋滞はすっかりと姿を消した。
師崎に着いた。さて、フェリー乗り場は何処だろうか。看板がある。看板によるともう少し先で左折とある。ところが。
「あれれ、急にまた渋滞してきた。」
恐らくフェリーターミナルの駐車場へ入る列ではないだろうかと思ったら、まさしくその通りで、想像したよりはるかに小規模な駐車場に愕然とした。車を駐車するスペースが全く無いのだ。とはいえ、持ち前の要領良さでなんとか駐車スペースを確保し、ターミナルビルに入った。何だか狭くて暗くて古い建物である。
ここで船の時刻と料金を確認し、まぁどうせ船に乗るのが目的だから、師崎→篠島→日間賀島→師崎というプランを立てた。車はこのまま置いていこう。購入した券はこの3島を巡って帰ってくるという、其の名も「巡礼めぐり」という券で、通 常1520円の所を1170円というお得な券である。
船は『高速艇』とかいうやつで、凄く早い。これで各港間を15分かからないのだから凄い。気持ち的にはそんなに早くなくても良いのだが、それは無責任な観光客の勝手。地元民にとってはこのスピードが必要なのだろう。何はともあれ、発進したと思ったらあっという間に下船である。こうして篠島と日間賀島と渡り、美味しい海の幸をたらふく食べて、海岸で遊んで、酒の肴を買い込んで、師崎港に戻ったのはまだ2時半であった。
この時間ならまだ大丈夫だろう、と、師崎を出発したらこれが甘かった。途中の潮干狩り場からどんどん車が合流し、しかも逃げ道が全く無いときているから、渋滞が増えることはあっても減ることはない。今度の渋滞はまさに最悪で、車がびくとも動かない。結局この渋滞は河和まで続いた。師崎から河和まで、なんと2時間。渋滞が無ければ30分もかからないのに。
しかし河和を過ぎてからは順調で、下道を走って1時間半後には名古屋の家に到着した。やはり、潮干狩りがネックだったのである。あ~あ。
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