2013年02月02日

山劇 No.034 狙われる世代

山劇/となりの山劇シリーズ
どんどん増える一方だね

 そこのアナタ。最近オモチャ屋さんに入った事あります? あまり小さなオモチャ屋さんではなくて、多少大きめな郊外型の店舗がよろしいでしょう。そういう店の前には大体が『赤札大安売り』というワゴンがあって、そこには流行遅れ新品のおもちゃが山とあり、相当な値引き。半額から9割引~ってのまでいろいろ並んでいるのです。

 ま、それはそれでちょっとしたイベントやプレゼント用に重宝してはいるのですが。例えば先日は昔は高かった『バーコードバトラー』が980円で売っていたり、犬の前の餌をそーっと取るゲーム(がおがおだったっけ?)がこれもまた980円だったりと、流行さえ気にしなければかなりリーズナブルにまともなおもちゃが手に入ったりするのです。いかん、いつも前振りがながくなるなぁ。反省。

 そういった店舗の前には必ず通称『ガシャポン』と呼ばれている、よーするに硬貨を入れてレバーを回すとカプセルが落ちてくるという小型の販売機がずらーっと並んでいるよね。ちなみに『ガシャポン』という呼び方はバンダイの登録商標だそうです。ま、こーいったものはちょっと大きめのスーパーとか、コンビニの前なんかにもあったりするからとりたてて言うことでもないかもしれないけれど、おもちゃ屋の前というのには多少拘りがあるのであります。

 実はここのところ数年くらい、あのガシャポンが面白いのです。そりゃあ、昔はスパーカーだのきん肉マンだのドクタースランプの消しゴムが駄 菓子屋の店先の販売機で20円で売られていて、それはそれはたくさん集めさせてもらいました。あーいうのって、集めだしたら止まらないんだよね。(>いつの話?) それからも手を替え品を替えていろいろ企画されて販売されてきたようですが、どちらにしても合体物や戦隊物などをモチーフとしたような『子供向け』の域を出ることはなかったと思います。その値段の方も、昔は10円から始まったのに、いつの間にか100円が相場となっているようです。だから、自分が年を重ねるにつれてそういった物から自然に離れていったのではないかな?多分そうだ。

 ですから、近所のスーパーへ行っても殆ど気にする事が無かったし、見向きもしなかったのです。ところが、最近は様子が変わってきたのです。それは会社の連中(いつもこのパターンだ)が高さがせいぜい5センチ未満の小さい『ロボコン』の人形を机の上に並べだしたのです。それを奪い取ってよく見てみると、ペイントは多少大雑把ながらも、なかなかの出来なのです。そのロボコンシリーズは6つが1シリーズでその後も続き、20個以上あるのではないかしらん。それが机の上にズラーっと並んでいる。まさに壮観。

 それから興味を覚えていろいろと注意して観ているのですが、マジンガーZとかのロボットものとか、ジャイアントロボとかの東映ものとか、その他にもいろーんなものがあるではありませんか。ただしこれらはみんな200円。んで思ったんだけど、最近の子供がこんなのを買う訳ないではないですか。余程再放送で見ていれば別 かもしれないけれど。となると、ターゲットはズバリ自分だという事なのです。年齢的に20代後半から30代。ここら辺りが昔テレビで見ていて、今では結婚をして家庭をもって、多少は小遣いもある。

 だから、子供に買い与えるふりをして自分でいただく。そういった図式が多いのではないか。と思えて仕方ないのです。これで最近で驚いたのは『ポストペット』のガシャポンがあった事ね。これなんか完全に大人狙い。家庭にパソコンがあってポストペットがあって、実際に通 信をやっているような人しか分からない。いちおうウチの『モモ』はゲットしましたけど。(^^ゞ

 こういった傾向はクレーンキャッチャーではかなり以前からありまして、各種なつかしいぬ いぐるみがはいっていました。ま、あちらは元々対象年齢が高めなので、それっぽいのが入っているな、と思ってたんですけど、近年になってクレーンキャッチャーの中身に変化があったのですね。従来のぬ いぐるみ系とは別に、『フィギィア系』が勢力を広げてきたのであります。それも中身はいろいろとあり、『ゴレンジャー』とかやはり『ロボットもの』。最近では鉄腕アトムやブラックジャックなんかの『手塚治虫もの』とか、デビルマンなどの『永井豪もの』とかがあったりと、こういったクレーンキャッチャーが繁華街のゲーセンに設置してあって、勤め帰りのサラリーマンがやってたりするんですよね。これもやはり自分たちの年代がターゲットではないだろうか、という気がしてならないのです。

 話をおもちゃ屋さんに戻します。そしていざ店内に入ると、ま、何処にでもあるようなレイアウトが展開していて、目のつく所には最近やたら流行りの外国製のフィギィアが並んでいて、あるあると思いつつずかずかと進んでいくと、恐らく一番奥の方の片隅は、そこは既に異空間であります。

 その周辺にはありとあらゆるフィギィアが展示してあります。中には『何故こんなものまで』と言ったものまでが立体化されていているのですが、これらもよっく考えると、これらの殆どは自分の年代が子供の頃に見ていたテレビ番組なのです。この実態は見た人でないとわかりません。本当に凄いし、面白いのです。(凄いと思わせるところが実はミソだろう)

 そうなると、こういったフィギィア専門の店が出てきます。いや今迄にもあったのですが、マニア専門店という雰囲気がして近寄り難かったのです。それが最近では堂々と表通 りに開店し、割とフツーな人たちが、やはりフツーに購入していくのですな。そういった店が名古屋の大須にも多数開店していて、その度に『なぜこんなものが!』と、笑わせてくれたりするのです。例えば『コンタック』のカプセル君。これが立体になっていたりするのです。まー、ホント、信じられない。

 こういった風潮のおかげで、堂々とフィギィアを購入してきて、モニタの上に並べられるのです。そういう事をしていて平気な会社も珍しいって? そりゃそうだ。わははは。



関連サテライトサイト


posted by サンタ at 14:53| Comment(0) | 本家山劇/となりの山劇 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください