2013年02月02日

山劇 No.028 それは新種か?

山劇/となりの山劇シリーズ
名駅で謎の銘菓子を発見

 つい先日のこと、名鉄新名古屋駅の入口改札前にある名鉄百貨店地下食料品売場の入口横にある『虎屋』。そこの店は僕がいつも贔屓にしている店。それでもたま~に気まぐれで食べたくなる時に購入するくらいなんだけど。それでもフツーは購入しないってか?

 その日も仕事の関係でたまたまその店の前を通りかかったら、いつも各種ういろが山積みになっているショーケースの上に、見慣れない『お菓子』がこれまた大量に山積みになっていた。

 「さては新種が出たか!」

 季節の新種に目がない僕としてはすかさずチェックを入れる為、店に接近遭遇してそのブツをよ~く見てみると何の変哲もない総菜を入れるような安っぽい透明の入れ物の中に、若干太めの、そうだね、伊勢うどんくらいある太めのういろのようなものがトグロを巻いて団子状になったものが3個入っている。

 「何だこれは?」

 よっく観察すると各容器の中身の組み合せが違っているではないか。ある容器には「小豆」「白」「抹茶」と入っているものがあれば、その中の1種類が「まだら」になっていたり、「2色麺」になっていたりと、全く統一されていないのであった。考えれば考えるほどわからない。

 「すいません、これって1パックでいくらですか?」
 「こちらは1パックどれでも各100円です。」
 「中身が3個入っていて、1個が100円ではなくて?」

 「1パック3個入りで100です。」

 う~ん。何だか感動的に安い。虎屋の商品がこんなに安くて良いのだろうか。何だかうれしい。さて、ここら辺りでそれが何だか判った人はとりあえず未だ黙っていよう。な~んとなく判りそうなものだが。

 「トコロでコレって何ですか?」
 「こちらの商品の『切り出し』です。」

 あっはっはっは。タネを明かせば何の事はない。ココで販売している各種ういろを切り整えた残りの切り出しであったのだ。これで謎は解明された。それでもね、とりあえずお買い得である事には間違いない。手に持った感じだと、それが例え切り出しであろうとも正規製品の2倍。いや、3倍の重量があった筈だ。しかもそれがいろんな組み合せでパックされているから、選び方次第でいろんな味を楽しむことが出来るのである。

 「すいません、じゃ、これだけください。」

 これだけって言って、差し出したのはなんと6パック。安い物を見たらつい大量買いしてしまうのはいつもの悪い癖である。店員が多少戸惑いはしたものの、無事に購入する事が出来た。実はこの後すぐにとある事務所へ打ち合わせに出向くところなのである。土産を買ってきたと言って義理を押し付けて少しでも待遇を良くしたいという、実によこしまな考えが瞬間的に頭の中を巡ったのであった。

 「毎度~。これ、お土産。皆さんで分けて下さい。」
 「わ~、すごい。いいんですか。」
 「どーぞどーぞ。」

 お土産は女子社員がその場で皆に取り分け、ついでに自分の分もしっかりと確保し、冷茶まで用意して貰った。

 「これって何処で買われたんですか。」
 「ま、ちょっとそこの虎屋です。」
 「へ~。虎屋で。・・何という銘菓ですか?」
 「そこまでは覚えてないですけど、店の前を通って美味しそうだったものですから。」

 取り敢ず購入金額は伏せておいたのだが、これがういろうの切り出しだなんて誰も思わない。一人残らず「こういうもの」だと勘違いしている。ということで、その会社内においてそれは一体何だったのかという謎は未だにバレ・・・いや、解明されていないのであった。ちなみに僕の待遇はと言えば、あい変わらず以前とちーっともこれまた変わらないのであった。

 ちなみにこの『銘菓』を、その会社で4パック分け与え、2個パックを自宅に持ち帰って一気食いしたところ確かに分量がある。3個入りの1パック食べたトコロで腹がいっぱいになってしまった。あのパックはなかなかのお買い得品とみたのだが、それ以来1度もお目にかかっていない。時間が悪いのか、あれはたまたま気まぐれで販売しただけなのか。謎は深まるばかりである。・・・何のこっちゃ。



関連サテライトサイト


ラベル:山劇 菓子 虎屋
posted by サンタ at 12:37| Comment(0) | 本家山劇/となりの山劇 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください