2013年02月01日

山劇 No.007 ああ、名古屋の巻。その3

山劇/となりの山劇シリーズ
名古屋弁を正しく理解するのだ

 前回までは名古屋名物の話でしたが、今回は名古屋弁の話です。最近、友人その他といろいろ話をしていて気がついたのですが、自分は普段、普通の標準語で話しているつもりですが、他の地方出身者に言わせると、どうやら知らずのうちに名古屋弁を話しているらしいのです。かつて、仕事である企画書を東京に送った事があるのですが、文中の名古屋弁を指摘され、修正後に再送するようにという指示を受けた事があります。ですから、私の雑文の中にも名古屋弁が潜んでいるかもしれません。気がつかれた方はご遠慮なく指摘して下さっても結構ですが、多分直りません。

 さて、以下は日常的に良く使う例です。標準語に解読してみましょう。名古屋在住の方は間違えないように。

<1> 「はよう、まわししやぁ。何やっとんの。」

<2> 「美津子さん、お米かしてくれる。」

<3> 「入り口かってきてくれた?」

<4> 「ケッタでメーエキまでいこまい。」

<5> 「またドベだがね、ちゃっちゃっとやりゃぁ。」

<6> 「あいつ、ちょうすいとるでかんわ。はばにしたろまい。」

<7> 「ここの書類と、あそこの本、ほかっといて。」

全部出来ただろうか。解答は以下の通り。

<1> 「早く準備しなさい。何やっているの。」

<2> 「美津子さん、お米を洗っておいてね。」

<3> 「入り口(の鍵を)閉めてきてくれた?」

<4> 「自転車で名古屋駅まで行こう。」

<5> 「また最後だったね、早くやりなさい。」

<6> 「あいつ、調子に乗りすぎていて気にくわない。仲間外れにしてやろう。」

<7> 「ここの書類と、あそこの本、捨てておいて。」

 とまあ、こんな具合になります。正解できたでしょうか。こんな例の他にもきっとあるに違いないのですが、残念ながら誰かに指摘されないと気がつきません。でも、別にいいもんね。郷に入っている限り、誰にも咎められる事はないもんね。ちなみに他人を罵倒する時、東京では「ばか!」。関西では「アホ!」と言いますが、名古屋では「たーけ!」と言います。そしてこれに「ど」をつけて「どたーけ!」というのが「たーけ!」の強調形となります。さらにその上には「くそたーけ!」という最大級の罵倒言葉が存在しますが、名古屋でこの言葉を使用する事は大変危険ですので気をつけましょう。

 そして、「馬鹿馬鹿しい」は「とろくしゃぁ」もしくは「たーけらしい」になり、「待っていてね」は「まっとってちょ」という風になります。

 大体この辺りを上手にアレンジすれば、貴方もきっと立派な名古屋人になれるにちがいありません。(別になれんでもええって?)



関連サテライトサイト


ラベル:山劇
posted by サンタ at 23:30| Comment(0) | 本家山劇/となりの山劇 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください