2013年02月01日

山劇 No.002 ヘキサーインプレ

山劇/となりの山劇シリーズ
さっそく使ってみるのだ

 前回はいかに右往左往しながらヘキサーをゲットしたか、という話でした。今回はその使用感レポです。とはいえ、実際にヘキサーって知ってる?って聞くと、おそらく10人中約10人は知らないのではないかな。

 そこで、ヘキサーの事を簡単に説明します。その素性を知っている人は飛ばして読んで下さい。まず、一言でズバリ言ってしまうとヘキサーってのはカメラです。メーカーはコニカ。形式としてはレンジファインダーカメラで、コンパクトカメラと呼ぶ場合もあります。一眼レフではありません。

 ヘキサーのデビューは今から約7年程前。本体価格定価は88000円という常識をわきまえない高価な価格で発売された。あの頃はカメラ雑誌を定期購読していたのでその頃の事をよ~く覚えている。その記事によると、ヘキサーのウリは「ヘキサーレンズ」と名付けられた35ミリのF値が2.0という他にはない明るさを持ったレンズを装備している事で、その画質は並の一眼を越えていると評価されていた。実際手にとってみると金属外装にずっしりとした重量感があり、本体のみで比較するならばペンタックスMEやオリンパスOM10辺りよりも大きく見える程大きい。

 ヘキサーは、商品的には決して成功した商品ではなく、知っている人は買うという感じの地味なカメラにしてはロングライフであり、現在でもショーウインドの片隅にひっそりと生息いる。ただし、現在発売されているのはシルバー外装の2代目。初代はブラック。マイナーチェンジに伴う性能機能に変更は無いようです。

 カメラという商品はユーザのニーズの変化に敏感で、最近ではデジカメ人気に押され始めると、それに対抗してか、レンズ付きフィルムの充実などがあったり、APSなどの導入があったりしたようです。一時期多機能で大型化していたコンパクトカメラも、最近では小型化の傾向にあります。そして、2年ほど前からいわゆる「高級コンパクト」というカメラが登場し、いつの間にか1ジャンルとして定着してしまいました。価格帯は10万円超といった辺りでしょうか。具体的な商品としてはコンタックス「T-2」から始まった一連の商品の他、ニコン、リコー、ミノルタからも発売されています。そういえば最近フジからもなんだかレトロっぽいカメラが出ましたね。言ってみればヘキサーはそれらのハシリと言ってもいいかもしれません。要するに「早すぎた商品」と。

 さて、実際に使ってみると、特にその画質のキレとシャープさと解像度の高さは予想以上。プリント中に写 っている1センチにも満たない車についているナンバーを読み取る事ができるのです。こんな解像度の高さは今迄に経験した事がありません。そのせいなんでしょうか、なんだかプリント画面がザラついているような印象があるのです。最初は解らなかったのですが、どうやらネガの粒子が出ているようです。細部までくっきりと写るせいで、今迄あまり気にしたコトが無かった粒子が気になるのです。この辺りは善し悪しかなーっていう感じもします。

 カメラ本体の方も、いろいろ気になるところが出てきます。第一に重さです。はっきり言って重い。手に持って撮影している時は案外程々の重さですが、カバンなんかに入れたりすると更に重いと感じるのです。カメラ自体の造りも気になります。全体としては文句無しに合格点をあげたいのですが、細部になると不満が出てきます。ラバーの貼り付け方が雑だったり、電池の蓋にガタがあるとか、特にプラスチック全体の質感がイマイチ。フイルムを装填しようとして裏蓋を開けた時に初めて気がついたのですが、裏蓋が実はプラスチックだったのには目を疑いました。

 レンズキャップとフードも気になります。カッコはいいんですがね、実際あれは使いにくい。キャップとフードの内側に傷つき防止用にフエルトのような物が貼り付けてあるのですが、使っているうちに糸くずがレンズ周りにつくのです。キャップを替えて使っている人たちの気持ちがよくわかります。操作ボタンにしてもそうですが、高価なカメラを所有する満足感というものは、例えばそのような細部がしっかりしている事ではないのかと思うのです。この辺りはニコンやキヤノンは上手いですよね。

 操作系の方にも一言。ファインダー内のパララックス自動補正表示は面白い。撮影距離によって撮影範囲表示が動く。撮影距離によって撮影範囲があんなに変わるものだとは思わなかった。でも、慣れないと左に偏った写真ができそう。そのファインダーにこれだけは欲しいなと思うのは、ファインダー内シャッタースピード表示。自分はどちらかというと絞り優先で使用する場合が多いので、その都度のシャッタースピードが気になります。一応本体上部の液晶表示で確認できるのですが、いちいちファインダーから目を外して見ないといけません。はっきり言います。これは不便です。液晶表示窓がごく小さくて必要最小限の情報しか表示しないというのはかえって好みなんですがね。

 ヘキサーは、まさに多機能一眼レフカメラから「一眼レフ」部分だけを除いたようなカメラです。ですから、カメラの外観に似合わず驚くほどの多機能が搭載されていたりして驚きます。まぁ、そこまではいいとして、その操作がね、小さな液晶と少ないボタン類の組み合わせで操作するんですな。こればかりは慣れるしかないと思いつつ、説明書が無いとわからない。例えば露出補正。これはマイナス2からプラス2までの間で3分の1ステップで補正可能。スポット測光の切替え、マニュアル式焦点距離設定、ISO感度手動変更、無限焦点設定、多重露光設定なんてのもある。中でも特にやりにくいのがAFロック設定。あんなボタンに指が届くか!と、声を大にして言いたい。せめて片手で操作できる場所にボタンが欲しい。しかも、一度押すとロックがかかり、もう一度押すとロック解除になるとか。ついでに言うとAEロックボタンも欲しい。ロック機能も同じ。贅沢かなー。

 こうなりゃついでだ、洗いざらい出してやろう。次は基本性能編。実際に使用してみて一番困ったのがシャッター速度。最速250分の1迄しかない。これは購入前からわかっていた事だが、使用してみて改めてその不便さを実感した。つまり、ヘキサーのウリであるf2というレンズを活かすには250分の1ではてんで不足だということ。それでなくても、日中に使用するといとも簡単に露出オーバー表示が出る。Pモードにしておけば絞りの方で自動補正してくれるが、それでも最小絞りF22がネックになる。要するに、f2レンズを活かしきれないという事。シャッタースピードの方はせめて500分の1、できるなら1000分の1、最小絞りはF32辺りまであると実用的だなーって思う。

 先日、間違えてISO400のフィルムを装填してしまった事があった。このときは苦労した。明るい日中では露出オーバー表示が消えず、夕方になるまで殆ど使い物にならなかったのである。またまた設定の話に戻るのだが、露出補正ボタン。あれはあれで使い勝手はいいとは思うのだが、一度OFFにすると設定が消えてしまう。設定の事故を防ぐ意味では有効かもしれないが、このカメラを購入する人はむしろ、設定が変わらない方を望むのではないだろうか。ダイヤル式ならなおベターか?

 なんだか不満だらけのように見えるけど、それはそれで結構気に入っているのだよ。とりあえず、いろいろ弱点を見つけたから、今度はその弱点をカバーしてやる方法を考えればいいのだ。フィルムの粒子が気になるなら粒子のより細かなフィルム。例えばインプレッサのようなISO50のフィルムを使用すればいい。露出オーバーが気になるなら、NDフィルターを使用すればいい。ややこしい操作は覚えればいい。なんとか工夫するのも楽しみの一つではないかと、そう思わないと使えないっす。あはは。

 これが本音だったりして。(笑)



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ラベル:カメラ 山劇
posted by サンタ at 21:12| Comment(0) | 本家山劇/となりの山劇 | 更新情報をチェックする
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