◯ 次のリベンジは開陽台だ!
これで納沙布岬も無事リベンジ済みとなった。次は何処へ行こうか? 今回のツーリングは、行き先を定めずにその時の思いつきで目的地を決める。そんな感じの気ままなツーリングだ。とりあえず来た道とは反対側の道で納沙布岬に別れを告げ、国道44号線と国道243号線を乗り継いで走りながら考え、次は中標津を目指そうと思った。
前回、開陽台へ行った事は行ったのだが、現地は濃霧の為視界ゼロ。噂によると開陽台は360度の地平線が見えるという。しかしながら実際に目の当たりにしたのは360度の白いカーテンのみ。残念ながら巷で定説となっている360度展望はそこに存在しなかったのである。
根室から国道44号線から国道243へ入ったところまではよかった。納沙布で若干曇り気味だった天気は見事に回復を果たし、北海道にしては暑い日差しをこちらへ、遠慮なく投げ掛けてくる。国道243号線を快適に走っていた時、途中、何か標識があったような気がしたが、気にしないで走っていたら、突如として海が見えだした。
あれ?・・・・・・
道路標識を見ると、国道244号線とある。
あれ?・・・・・・
どうやら左へ曲がるべきポイントを見過ごして行き過ぎてしまったようだ。しかしそんな程度ではめげない。即座にナビのごとく新ルートを解析し、もう少し走ってからどこかで左折し、適当に走れば中標津に到着するはず。。。という回答を弾きだした。我ながら完璧な作戦である。
いったいどこをどのように走ったのか全く思い出せないが、恐らく道道929号線の辺りを走り続けていたら、中標津行きの標識があったんで、それに従って適当に走っていたら、知らない間に中標津に到着した。
それにしても、ここらの道は気持ちええでー。まるで地面に定規を置いて線を引いたような直線道路が延々と続いているのである。道路の左右には防風林があって、その向こうにはなだらかな牧草地が地平線まで続いている。その牧草地には、あるとこには牧草ロールが、あるとこには牛の集団が。そんなのどかな風景がいくらでもそこにあった。
ひとまず中標津に到着したとき、いっそここら辺りで宿を確定してしまおうかと思って、中標津のライダーハウスを探した。地図によると空港の方だ・・・・ところが・・・・ない? 何度その辺りを走っても地図に掲載されている筈の建物が全く見当たらないのである。さすがにこれには困った。仕方がないので、この周辺にありそうな宿泊施設を手当たり次第に電話してみたが、どこも既に満室だという。一人客だから断られる。。。以前聞いたことがあるフレーズが頭を巡ったがどうだろうか。中標津まで来れば何処かに泊まれるだろうという安易な目論見が脆くも崩れ去った瞬間だった。
困った・・・
ここいら一帯は他の宿が無い。ちと遠いけど、思い切って摩周湖ユースに連絡を入れてみるとすんなり予約できてしまった。このような経緯で今晩は摩周湖ユースのお世話になる事に決定した。しかし、、、明るいうちに着くだろうか? 日は既にかなり傾いている。
そんな先の事はひとまず考えないことにし、開陽台へ行ってみようと思う。中標津から開陽台はすぐ近くと断言してもいい。よく観光写真に出ている長い直線道路をゆるやかに左に折れて坂を昇ると、いよいよ丘の入口になる。こんな道だったっけと思いつつ、景色が開けたとこに出たと思ったら、そこが開陽台だった。
うん、今日は天気が良いぞ。それにしても、展望台の建物って・・・・こんな立派な建物だったかしらん? しかも、記憶によると位置が微妙に移動しているような気がするのは、
気のせいですか?
駐車場にバイクを停め、展望台へ上ると、をぉ、なかなかいい眺めじゃ。いいねぇ。前回の360度の白いカーテンとは大違いである。
◯ 先を急がないと日が沈んでしまう
そーろそろ太陽の光も夕方的パワーが増大しつつあるようだ。ここから摩周湖ユースまで・・・実は結構遠い。日没まで間に合うだろうか?
本来急ぐべきところなのだが、道の左右にダートな直線を見つけると、何も考えないでだぁーーーーっと走り入ってしまい、碁盤の目のように仕切られた道を、方角だけは間違えないように適当に乗り継いで走り続けると、いつの間にか道道13号線から国道243号線へ合流していた。ここから先は文字通り日没との戦いである。様々な努力の結果、既に日が沈み空が完全に暗くなる前に無事摩周湖ユースへと到着した。
をぉ、まるでペンションじゃん。。。そこは今迄見た事が無い立派なユースだった。
◯ 本日の軌跡:
納沙布岬→若干オホーツク沿岸→多分別海付近→中標津でウロウロ→開陽台→テキトーな道経由→摩周湖ユース到着
納沙布から開陽台経由で摩周湖ユースまで。
中標津辺りは気まま適当に走り抜けたため、正確なトレースは不可能。
- その1 自然の猛威がツーリングを阻むのであった。
- その2 鋭気を養うべき船内生活が修羅場になっていた。
- その3 台風一過とはよく言ったものだ。
- その4 苫小牧東港ってどこ?
- その5 地図が古いんだよな(笑
- その6 目指せ勝手丼。今晩の晩飯は君に決めた!
- その7 目標達成。リベンジ北海道!
- その8 霧へのリベンジは続くのである。
- その9 開陽台では地平線が見えるらしい。 ←今ココ!
- その10 霧の摩周湖って何?
- その11 温泉!温泉!温泉!。
- その12 今回初のライダーハウスだ。
- その13 中標津三昧な日々。
- その14 そのおやじは結構名物的おやじだった。
- その15 美瑛というとこへ行ってみた。
- その16 とほ宿のこのおやぢは・・・(笑
- その17 恐れていた事態が現実のものに。
- その18 急遽予定変更。富良野で連泊だ。
- その19 またしても台風がコース直撃。そして帰宅。
- 北海道ツーリング1987 その13
- 北海道ツーリング1987 その12
- 北海道ツーリング1987 その11
- 北海道ツーリング1987 その10
- 北海道ツーリング1987 その9
- 北海道ツーリング1987 その8
- 北海道ツーリング1987 その7
- 北海道ツーリング1987 その6
- 北海道ツーリング1987 その5
- 北海道ツーリング1987 その4
- 北海道ツーリング1987 その3
- 北海道ツーリング1987 その2
- 北海道ツーリング1987 その1
- 北海道ツーリング1984 その7
- 北海道ツーリング1984 その6
- 北海道ツーリング1984 その5
- 北海道ツーリング1984 その4
- 北海道ツーリング1984 その3
- 北海道ツーリング1984 その2
- 北海道ツーリング1984 その1