◯ 今日は釧路まで行こうかなと
暑いくらいの快晴の中をひた走る国道38号線。実はこの道を走るのはこれで3回目である。1度目は夜間に濃霧の中を強行軍で走破して生きた心地しなかったし、2度目は昼間だったけど、やはり視界10メートル程の濃霧に阻まれて何も見えなかったし。3度目の正直とはこのことで、今回は景色ばっちしで、まるで初めてこの道を走るようだ。
さて、時間は・・・・まだかなり早い。今日は釧路あたりで宿を確保すればいいかな~と思い地図を眺めると、ここらには通り抜け可能なダートが多いのを発見した。そうだ、そのダートを繋ぎながら釧路湿原に出よう。今日の締めは林道三昧だw・・・ とはいえ、初っぱなからメジャー級の道東大規模林道は避け、前兆10キロ程度の初心者ダートを選んだ。
国道38号線を白糠から左折して国道392号線を山の方へ進む。単調な舗装道を走り続けると、そこに道東第二期林道の入り口があったので躊躇無く飛び込む。なるほど、狭いながらにフラットで快適なダートだわ。ただし、道は快適だが深い森の中なので眺望は全く望めない。対向車に注意しながら快適に飛ばすと同道242号線に出て難なく前半は終了。その道道を海側へ少し走ると林道の後半部分が始まる。後半部分も前半と同様に気持ち良く走っていたら・・・・
突然現れるバリケード???
なんと、林道工事とかでバリケードによる完全封鎖になっていた。これがトラ柵だけだったら横をすり抜けて行けるところまで行くんだけどなぁ。これを抜けれないと。。。予定が狂うなぁ・・・なんてブツブツ愚痴を言いながらも一旦道道まで引き返し、再び国道38号線に合流して、ここは素直に釧路を目指す事にした。途中、釧路の「星のまきば」ユースを予約し、今晩の宿は決まったので安心である。
ここで再び地図を眺める・・・・前来たときは。。。湿原の真ん中をる突っ切る道を走ったけど、今は通行止めだなぁ。今度は展望台に行ってみようか。。。どうせ釧路市内を通るから、ユースに荷物を置かせてもらって軽装で行こう。。。
国道38号線から国道240号線に入ると道路は信号だらけで全く前に進まない。多少イラつきながらも無事ユースに到着。手続きだけ先に済ませて荷物だけ預かってもらい、荷物無しの軽量スタイルで国道391号線を北上した。確かこの辺りは、ネズミ取りが多いらしいよなぁ。。。流石に安全運転である。
目指すは有名な細岡展望台。前回行ったっけな?・・・記憶ないや。展望台の入り口は、すぐにわかった。展望台への道も走りやすい道である。細岡展望台に着いた頃は既に夕方で、眼前には黄金の光の中に雄大な湿原の姿があった。
さっきまで余裕のスケジュールだったけど、日が暮れたらしゃれにならんので、早々に引き返すことに。帰りは来た反対側のダートを通る。フラットでなかなか走りやすい道だよ。帰りは下りだから、行きに使えばよかったな。そう思っても、後の祭。
さて、一端ユースに戻り、自分の部屋とベッドを確保して、実は本日のメインイベント、「和商市場」へと向かった。でへへへへ、今日の晩飯は勝手丼だ! 店内ではまず自宅に送るカニを選び、次に勝手丼やってる店を探してご飯を買う。いろいろトッピングを選んで、でへへへへへへ。
勝手丼の完成~
食事後は再びユースに戻るも、ここでちと問題が発生。このユース、ランドリーが無いんだわ。それと、酒類禁止で宴会が出来ない。ユースで酒を飲んで宴会が何より楽しみなのになぁ。。。
しゃーないから部屋の連中何人かとつるんで一緒に少し遠いランドリーへ歩いて行き、ランドリー内にテーブルがあったんで、そこへ酒とつまみを持ち込んで即席宴会場に化してしまった。
まさかこんなとこで宴会になるとは、予想外の展開だった。それにしても今日利用するユースはいろいろ規律があったぞー。まるで何処かの新人研修所に宿泊してるみたいだよ。行儀がいいのは決して悪いことではないけどね。聞けばここはペアレントを雇わないで経営しているみたいで、しかも昼間は管理人が不在。晩飯の提供は無く、どちらかというと情報の発信基地・・・・らしい。
釧路での宿泊はこれで2度目になる。前回は確か「釧路駅ホーム」で泊まった。冗談ではない。その当時、釧路駅のホームを夜間のみバイクやチャリ連中に開放されていて、バイクごと駅のホームに上がり、バイク横でテントを張ったんだよ。夏とはいえ、駅や周囲の建物でストーブをつけていた程濃霧の釧路は寒かった。それと比べれば天国のような環境なんだけど、自分には合わないかなーーーー。
何はともあれランドリーで存分に発散したので、思い残すことなく寝たのであった。長い長い、本当に長い一日がようやく終わった。
◯ 本日の軌跡:
昆布狩石→ダートをつまみ食いしなら釧路→細岡展望台→ユース泊
帯広を捨てたかわり、釧路周辺をあちこち走ってみます。
- その1 自然の猛威がツーリングを阻むのであった。
- その2 鋭気を養うべき船内生活が修羅場になっていた。
- その3 台風一過とはよく言ったものだ。
- その4 苫小牧東港ってどこ?
- その5 地図が古いんだよな(笑
- その6 目指せ勝手丼。今晩の晩飯は君に決めた! ←今ココ!
- その7 目標達成。リベンジ北海道!
- その8 霧へのリベンジは続くのである。
- その9 開陽台では地平線が見えるらしい。
- その10 霧の摩周湖って何?
- その11 温泉!温泉!温泉!。
- その12 今回初のライダーハウスだ。
- その13 中標津三昧な日々。
- その14 そのおやじは結構名物的おやじだった。
- その15 美瑛というとこへ行ってみた。
- その16 とほ宿のこのおやぢは・・・(笑
- その17 恐れていた事態が現実のものに。
- その18 急遽予定変更。富良野で連泊だ。
- その19 またしても台風がコース直撃。そして帰宅。
- 北海道ツーリング1987 その13
- 北海道ツーリング1987 その12
- 北海道ツーリング1987 その11
- 北海道ツーリング1987 その10
- 北海道ツーリング1987 その9
- 北海道ツーリング1987 その8
- 北海道ツーリング1987 その7
- 北海道ツーリング1987 その6
- 北海道ツーリング1987 その5
- 北海道ツーリング1987 その4
- 北海道ツーリング1987 その3
- 北海道ツーリング1987 その2
- 北海道ツーリング1987 その1
- 北海道ツーリング1984 その7
- 北海道ツーリング1984 その6
- 北海道ツーリング1984 その5
- 北海道ツーリング1984 その4
- 北海道ツーリング1984 その3
- 北海道ツーリング1984 その2
- 北海道ツーリング1984 その1